当ブログでは、
マスコミ業界で働く
コティマム&ジェイソン夫婦が、
業界"ナイショ話”と共に
「言葉の使い方」や
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今回は、
警察幹部への「朝がけ」
(非公式取材)
について。
東京では桜の見頃もピークを
過ぎようとしています。
(今年はちゃんと花見できなかったなぁ。。)
桜というと、
個人的に思い出す場所があります。
愛知県の官庁街です。
県庁、市役所、県警、裁判所などが
集中しているエリアで
桜の木も多く植えられ美しいです。
名古屋での記者時代、
愛知県警担当として
毎日のようにあの辺りを
ウロついていました。
当時、齢33。
警察担当の仕事は色々あって
事件の現場取材、
事件の関係者取材、
警察幹部、検察幹部へのネタ当て取材、
裁判傍聴、刑務所で受刑者取材、
弁護士取材などなどなど。
思い出して書き連ねるだけで
吐き気がします![]()
なかでも、
嫌いだったのが
「朝がけ」です。
「朝がけ」とは、
ざっくりいうと
朝、警察幹部の自宅もしくは官舎で、
待ち伏せして、
気になっている事件や
裏取り(事実確認)、
ネタの端緒を掴む取材行為のこと。
警察官と一緒に
バス停なり駅なり警察署まで歩いて
会話をしながらネタを掴むのです。
「朝がけ」の他に、
夜に行う同様の取材を
「夜回り」「夜討ち」
なんていいます。
これを毎日行います。
はぁーー•••つらかった。
取材できるのは警察幹部だけ
まず大前提ルールとして、
マスコミが取材していいのは、
情報統制の権限を持つ
警察幹部だけです。
各社のリーダーであるキャップは
警察本部の部長。
各社の兵隊らは、
警察本部の課長、次長。
警察署の署長、副署長。
それ以外の捜査員らに話しかけると
警察署出入り禁止などの
ペナルティが科せられます。
取材場所は警察署や県警本部だけ
警察へ取材できる場所は、
県警本部か警察署が基本です。
ただし、これはあくまで
表向きの動き(と、思います)。
県警本部や警察署内で
他の警察官や
他社の記者がいる中で、
「特ダネくださいよ」って
言ってもくれるわけがありませんし、
自分が握ってる独自ネタを
わざわざ他社に晒すこともできません。
朝がけ•夜回りは非公式取材
そこで大事なのが裏の活動。
公務以外の時間に、
警察署などを離れた場所で、
取材で得た情報などのネタを
ひっそりと当てる、
それが「朝がけ」や「夜回り」です。
大変ではありますが、
警察幹部はそれも「仕事」のひとつとして
慣例的に行われています。
ただし、これは非公式な取材です。
あくまで、記者らの相手をしてあげている、
そんなスタンス。
足しげく通って、気に入られ、信頼されて
初めて捜査に影響のない範囲で
ネタの端緒など情報を
教えてもらえるのです。
「朝がけ」の時間はわずか
警察幹部の
住んでいる環境によって
「朝がけ」の時間は変わります。
自宅からバス停までの3分。
自宅から駅までの7分。
官舎から警察署までの2分。
官舎から警察本部までの15分。
なとなど。
この時間に、
自分の聞きたいことを
「あてる」のです。
待機場所のルール
色々と暗黙のルールもあります。
たとえば、待機場所。
「マンション敷地外の階段横」
「自宅から50メートル離れた
ゴミ捨て場から2本目の電柱」
「自宅から下ってきた坂のふもと」
「目の届く範囲にハイヤーを置かない」
など。
近隣住民の迷惑にならないように
注意を払っています。
だって、
自宅をでたらスーツ姿の男らが
整列していて、
「おはようございます!」って
一斉に頭下げたら
近所の人たちは、
ヤクザ?と勘違いしますよねw
たまに、通報されることもありますし。
均等に時間配分ルール
記者が自分1人だけだったら
目的地まで歩いている間独占できます。
しかし、
記者が複数いたら、
ちゃんと平等に時間を割り振ります。
5分の道のりに5人記者がいたら、1人1分。
正確に計るわけではないですが、
みなさんだいたいの感覚で
分かっているのがすごいですね。
場所が目安になる場合もあって、
「最初の交差点渡る手前まで2分」
「コンビニ手前の看板まで3分」
「坂道上がって2個目の止まれ標識まで5分」
など。
メモ•録音禁止ルール
メモ•録音はダメです。
あくまで取材ではなく、
記者とコミュニケーションをとるため
朝一緒に歩いている•••。
なので、
9割9分雑談です。
「いやぁーきょう暑いっすねー」
「きのう⚪⚪のニュース見ました?」
「すげぇ上手いラーメン店見つけました」
など。
朝っぱらからオジサンと
どうでもいい話をしなきゃいけないのは、
女性記者たちはさぞツラかったろう。
ドラクエ的縦列歩行ルール
歩くときは、
幹部の横について話をします。
他社は
10mは距離をとります。
その列は10mごとに続き
まるでドラクエ。
盗み聞きしない、されないように。
話し声が急に小さくなったら
「あ、いまネタをあてたな」って
後ろから見ていてわかります。
そして、
自分の持ち時間、
ラスト30秒くらいで、
本題をあてます。
ただし!
「⚪⚪ってあってますか?」
「⚪⚪ということですよね?」と
ストレートにあててもダメ。
絶対に答えてくれません。
駆け引きをして
「YES」を引き出すんです。
これがむずい。
こちらの質問には答える。
でも、
のらりくらり。
ほとんど、ちゃんと答えてくれません。
手のひらで転がされていることを
自覚しながら転がされ続けるのも
なかなか嫌になっちゃいます。
駆け引き苦手な人、忍耐強くない人には
警察記者は向いていないと思います。
自分はいつもそう感じていました。
長くなってしまったので
「朝がけ」「夜回り」の
警察との駆け引きについては
別の機会に書こうと思います。
思い出すだけで
鳥肌たってきた。。
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