昨日は、3月に開催される、びわ湖ホールプロデュースオペラ プッチーニ作曲 歌劇『トゥーランドット』の事前講座をホール向かいのコラボしが21内の会議室で受講してきました。

全2回の講座で、1/31の第1回(★)に続き、今回が2回目。

講師は前回同様、びわ湖ホールで開催されるオペラの事前講座では、もうすっかりお馴染みの音楽評論家・東条碩夫先生です。

前回は全3幕の第2幕までの解説だったので、今回はその続きで第3幕について、DVDを用いながら、あらすじや見どころの解説をしていただきました。
演出家によって、第3幕の終わり方を解説されたので、「わかるオペラ情報館」に掲載されているあらすじを以下に転載させて頂いて、少し触れてみます。
 
プッチーニは以下のあらすじの第3幕、女奴隷リューが自害するところまで書いて亡くなってしまったんですが、それ以降のストーリーと音楽は、フランコ・アルファーノが補筆したものが広く上演されています。
 

あらすじ 

【時と場所】 

伝説の時代、中国の北京

 

【登場人物】

トゥーランドット(S): 中国皇帝の娘

カラフ(T): ダッタンの王子

リュー(S): ティムールに仕える女奴隷

ティムール(Bs): ダッタンの元国王、カラフの父

ほか

 

【第1幕】

時は伝説の時代、舞台は中国の北京、紫禁城前の広場。絶世の美女でしたが氷のように冷たい心を持つ皇帝の娘トゥーランドット姫は、「3つの謎を解いた者を夫として迎えるが、その謎を解けなかった者は斬首の刑」としていました。この日もまた犠牲者が出て、広場では群衆が刑の執行を待ち異様な興奮に包まれています。

その混乱した広場で、ダッタンの元国王で放浪の身だったティムールと、生き別れになっていたその息子カラフが再会します。しかしそれも束の間、カラフは斬首の命令を下すために姿を現したトゥーランドットを一目見ると、その美しさに魅せられ、謎解きに挑戦すると言い出したのです。ティムールに仕えていた女奴隷リューは、ひそかに王子カラフを慕っており、謎が解けなければ彼は命を取られ、そして老いた彼の父も取り残されてしまうと泣き崩れました。しかしカラフの決意は堅く、謎解きに挑戦することになりました。

 

【第2幕】

謎解きの儀式の準備が整い、トゥーランドットが姿を現し、カラフへの3つの謎解きが始まります。

 一、毎夜に心によみがえるのは? ………「希望」

 二、燃え上がるが火ではないのは? ……「血潮」

 三、火をつける氷とは? …………………「トゥーランドット」

カラフは見事に3つの謎を解いたのですが、動揺したトゥーランドットは彼の妻となることを拒みます。そこでカラフは「夜明けまでに私の名を明らかにできたら、命を捧げよう」と逆に謎を出したのでした。

 

【第3幕】

トゥーランドットから「夜明けまでにあの見知らぬ者の名がわかるまで北京では誰も寝てはならぬ」と命令が下され、群衆は血眼になって調べ始めます。そしてカラフと話をしていたとして捕まったのはティムールとリュー。リューは自分だけが彼の名前を知っていると言い、拷問にかけられます。しかし、口を割りません。トゥーランドットに「なぜそんなに耐えるのか」と問われ、リューは「それは愛の力」と言って短剣で自ら胸を刺し自害して果てます。

群衆が去り、カラフとトゥーランドットが二人きりになったとき、カラフは拒もうとする彼女にキスをします。そして自らの名を明かしたのです。夜が明けて、群衆の前でトゥーランドットは彼の名がわかったと勝利を宣言しながらも、「彼の名は『愛』」と叫び、二人は結ばれたのでした。

 

 

上記のあらすじでは、リューの献身的な愛故の死をみて、冷徹な心をもっていたトゥーランドット姫が心を開き、カラフと結ばれて大団円となっていますし、大概の公演はこうなっているそうです。
 
しかし、自分のためリューが死んで間もないのに、トゥーランドットと結ばれて有頂天になっているカラフはいかがなものか?トゥーランドもいままで散々人を処刑してきたくせに、カラフと結ばれてハッピーエンドで終わっていいのか?
ということに疑問を抱いた演出家の公演ではラストシーンでトゥーランドが今までの生きざまに対する罪の意識からカラフの前で自害して終幕となるものをあると紹介頂いたりしました。
 
実は、僕が以前、2019年に、びわ湖ホールで観た新国立劇場等と共同制作された公演(★)もラストでトゥーランドが自害しました。その時は、リューの死を無駄にするような結末になっていると腹立たしかったのですが、今回、講座を受講して、冷静に考えてみるとこういう演出もありかなと思うに至りました。
 
3月の公演は大団円のストーリーになのかもしれませんが、講座を受講し、作品についていろいろ再考するきっかけになって良かったですニコニコ