先週の土曜日に聴きに行った、京都市交響楽団 第701回 定期演奏会のことを書きます。​指揮は常任指揮者の沖澤のどかさん、プログラムは前プロがアラベラ・美歩・シュタインバッハーさんをソリストに迎えてレンツという作曲家のヴァイオリン協奏曲、メインプロがフランス物3連発で、タイユフェールの「小組曲」、ラヴェルの「マ・メール・ロワ」、デュカスの交響詩「魔法使いの弟子」でした。

 

出演 

指揮:沖澤 のどか(常任指揮者)

ヴァイオリン:アラベラ・美歩・シュタインバッハー★

管弦楽:京都市交響楽団

コンサートマスター:泉原隆志

 

プログラム 

前半

G.レンツ:ヴァイオリン協奏曲 ★ (日本初演)

 

後半

タイユフェール:小組曲

 1. 前奏曲

 2. シチリア舞曲

 3. ラ・ロシェルの娘たち

ラヴェル:組曲「マ・メール・ロワ」 

 1. 眠りの森の美女のパヴァーヌ

 2. 親指小僧

 3. パゴダの女王レドロネット

 4. 美女と野獣の対話

 5. 妖精の園

デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」 

 

ソリストアンコール

クライスラー:レチタティーヴォとスケルツォ カプリース作品

 

いつもように開演30分前に指揮者・沖澤さんによるプレトークがありました。

先ず、ソリストのアラベラ・美歩・シュタインバッハーの紹介。

過去に共演経験があり、その時の印象は一言でいうと完璧。だけど、機械的に冷たいといったことは一切なく温かさがあるとのこと。

続いて、前プロの日本初演、レンツのヴァイオリン協奏曲で使われる楽器群などの紹介。

最初にハンマーの一撃があるから近くのお客様は驚かないでください、とかエレキギターや特殊な打楽器が使用されること、中でも楽譜ではワインボトルと指示されているところを今回は日本酒の瓶を使って演奏します。瓶の中身はみんなで美味しく頂きましたとか、ヴィオラが持ち替えで「箸」=「chopstick」のパートを担当するとかいった内容をユーモアを交えて解説。

正直いうと話は面白かったけど、解説してもらってワクワクすることはなく変な現代音楽かもしれないという不安が募るばかりでしたアセアセ
そして後半のフランス物3連発について解説されて終了。

 

最初の曲は、レンツのヴァイオリン協奏曲。

レンツは1965年、ルクセンブルグ生まれ。1990年よりオーストラリアのシドニーに在住する現代音楽作曲家。今回の演奏曲は2018年にソリストのアラベラ・美歩・シュタインバッハーの依頼を受けて作曲。2023年4月にシドニー交響楽団と初演されたそうで、この日が日本初演となりました。ソリストのアラベラさんは19/3にファビオ・ルイージ指揮デンマーク国立交響楽団の来日コンサート(★)でブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番を演奏されたのを一度だけ聴いたことがあり、ルイージと共にサインを頂きましたOK

 

 

沖澤さんが指揮台に上がり、いよいよ開演というところで会場を暗くする演出。

オケの編成は14-12-10-8-6。

先ず、プレトークで話のあったハンマーの一撃からスタート。

ステージ外、6名のバンダ・ヴァイオリン隊が3階客席後方から静かに演奏を開始し、暗闇からソリストのアラベラ・美歩・シュタインバッハーが独奏しながら登壇し、スポットライトが照射。

派手な演奏ではなく、静かな美音がホールに響きましたが、メロディは難解ショボーン
その後、エレキギターが鳴ったり、オケが激しく鳴ったりしましたが、正に現代音楽と言った感じで正直、僕がついていけるものではありませんでした。プレトークでの不安が的中泣
後半も長いカデンツァがあり、アラベラさんの音だけは綺麗だと思いましたが、単純な僕には曲自体はちっともいいと思えず。
生演奏で聴くのがギリギリ、自宅で音源で聴きたいとは絶対思わない曲でした。
最後は再び、ハンマーが振り下ろされ、舞台が暗転してフィナーレ。
会場からは拍手喝采だったけど、ホントにこんなの良かったと思って拍手してるの?と疑いたくなったし、Facebookへの投稿も幾つか拝見しましたが、ほぼ異口同音に難曲を沖澤さんがオケを統率して見事に演奏したとか貴重なものが聴けたという内容ばかり。
つまり、裏を返せば「いい曲だったとは誰も思っていないということやん!」というのが僕の結論なので、良かったとは言いません。

一方、アンコールのクライスラーは良かったですグッ
 
こんな調子で前半は終わりましたが、後半のフランス物3連発は一転して、とても楽しめましたOK
先ずは、フランス6人組紅一点タイユフェールの小組曲。
この曲ではないけど、タイユフェールは以前にも京響の定期演奏会で取り上げられていて、昨年1月(★)、やはり沖澤さん指揮で、ハープの吉野直子さんをソリストに招き「ハープと管弦楽のための小協奏曲」を聴いています。その時はすごく美しい曲に感銘を受けました。
今回の「小組曲」は初めてでしたが、10-8-6-4-2と小振りに編成されたオケで優しく明るい演奏がなされ、気分もよくなっていきましたニコニコ
 
続いて、舞台転換で14-12-10-8-7の編成となり、ラヴェルの:組曲「マ・メール・ロワ」 。
全5曲のうち、アンコールで一部を聴いたことはありますが全曲は初めて。
タイトルは17世紀のフランスの作家シャルル・ペローという方の童話集「マ・メール・ロワ」(ガチョウばあさん)に由来するらしく舞曲的で華やかな曲を楽しめました。
但し、第4曲「美女と野獣の対話」の途中辺りから、P席方向でアラーム音が止まず、第5曲前に沖澤さんは演奏を始めず、暫し、待機。それでも鳴りやまなかったので仕方なく、演奏を再開。終わった時にはアラームも停まっていました。
「誰やねん。アラーム鳴ってるのにシカトして自分やない振りしてる奴は!」と腹立たしく思っていましたが、実は京響が設置していた記録用ビデオのエラー音が原因だったと後程、Xにお詫びの投稿(最下部にリンクを貼っています)がありました。
しっかり再発防止をしてもらいたいし、出来ないなら記録は諦めて演奏中は電源を切れと言いたいところですプンプン
 
最後は、デュカスの交響詩「魔法使いの弟子」 。
これも初めて聴く曲でした。デュカスの初期の代表作とのこと。
ゲーテの物語詩「魔法使いの弟子」を題材にした交響詩で「ゲーテによる交響的スケルツォ」の副題がついているそうです。
スケルツォというだけあって、ユーモアを感じる楽しい曲でフィナーレに相応しい選曲だったと思います拍手
 
開演14時30分、休憩20分を挟み、終演16時35分。
沖澤さんが振る時にしては珍しく満席にならず、当日券ありで、サイドバルコニーに若干空きがある95%程度の入りでした。
 
この日は小中同級生で親友のかかりつけ医も座席は離れていたけど、来ていたので、終演後は一緒に電車で大津に戻りながら、感想等、意見交換。
前プロについては、僕ほど毛嫌いにはなっていないものの、やはり自宅で音源で聴きたい曲ではなかったとのこと。
「やっぱり、そうやんなぁ」と納得ですウインク
 
リハ~終演までと、アラームのお詫びXのリンクを貼っておきます。