原田マハさんの小説『たゆたえども沈まず』を読み終えました。

原田さんの小説を読むのは、『キネマの神様』、『本日は、お日柄もよく』、『美しき愚かものたちのタブロー』に次いで4作品目。史実に基づくフィクションのアート小説『美しき愚かものたちのタブロー』にとても感動したので、同様のアート小説である本作を読んでみることにしたのです。

2017年10月に単行本が発刊され、2020年4月に文庫本化された作品です。

 
 
 
*表紙の画像はネットからお借りしました。
 
出版社の幻冬舎のHPで、この作品は以下のように紹介されているので、転載させて頂きます。

誰も知らない、ゴッホの真実。天才画家フィンセント・ファン・ゴッホと、商才溢れる日本人画商・林忠正。二人の出会いが、〈世界を変える一枚〉を生んだ。1886年、栄華を極めたパリの美術界に、流暢なフランス語で浮世絵を売りさばく一人の日本人がいた。彼の名は、林忠正。その頃、売れない画家のフィンセント・ファン・ゴッホは、放浪の末、パリにいる画商の弟・テオの家に転がり込んでいた。兄の才能を信じ献身的に支え続けるテオ。そんな二人の前に忠正が現れ、大きく運命が動き出すーー。

『楽園のカンヴァス』『暗幕のゲルニカ』の著者によるアート小説の最高傑作、誕生!

2018年 本屋大賞ノミネート!

 

『美しき愚かものたちのタブロー』を読んだ時は感動で心揺さぶられましたが、この作品はそこまでではなかったものの、やっぱり、読み終えて、じわっと響くものでしたニコニコ

 

以下、ほんのちょっとだけ、ネタバレさせます。

実際は、フィンセント・ファン・ゴッホが画商・林忠正と接触していたという証拠はないそうですが、浮世絵に大きく影響を受けたゴッホ、浮世絵を売りさばいていた林は同時期にパリにいたとのこと。

そこで、林の後輩で部下となってパリに来た加納重吉という架空の人物を設定、フィンセントの弟テオとの交流を通じて兄と接し、そこから、林とゴッホ兄弟も親交を深めてゆくというのが、超お大まかなストーリー展開です。

 
タイトルの『たゆたえども沈まず』とは”どんな時であれ、何度でも。流れに逆らわず、激流に身を委ね、決して沈まず、やがて立ち上がる”という意味のラテン語の標語。
日本の文化を単身パリに乗り込んで認めさせた林と、死後にしか評価されなかったけど、絵を描き続け自分が描きたかった絵を完成させていたフィンセント・ファン・ゴッホの生きざまが共に、正にこの『たゆたえども沈まず』だということが描かれているように感じました!!
また、フィンセントとテオの兄弟愛やテオと重吉の友情も心打つものがありましたキラキラ
 

小説丸というサイトに、かなり前ですが本作について原田さんがインタビューを受けている記事があったので、リンクを貼っておきます。

 

 

原田マハさんの史実に基づくフィクション・アート小説、まだあるみたいなので、追々、読んでみようと思います。