昨日は、ハンガリー国立歌劇場・来日引っ越し公演 モーツァルト作曲 歌劇『魔笛』を観に、びわ湖ホールに行ってきました。

海外からのオケの来日も以前に戻りつつあるし、春の小澤征爾音楽塾や夏の兵庫芸文のオペラは海外からのキャストも招聘して開催されましたが、オケ・セットも含む海外歌劇場の引っ越し公演としては、関西ではおそらく、このツアーがコロナ禍以降、初めてではないかと思います。10月28日の津を皮切りに名古屋、大阪、福岡、横須賀、高崎、東京2,武蔵野、松戸(非公開学校公演)、伊那と廻り、昨日の大津が千穐楽で全12公演。演目は「魔笛」1本、パミーナ、タミーノ、夜の女王、パパゲーノ、パパゲーナ、若僧/武士がWキャストになっています。

そして、この公演は、びわ湖ホールのHPで「ハプスブルク帝国の二大王立劇場としてウィーン国立歌劇場と並び称された、伝統と実力のオペラハウス、堂々11回目の来日。びわ湖ホールに初登場です。」と紹介されていました。

 

  スタッフ

台本:エマヌエル・シカネーダー

指揮:ヤーノシュ・コヴァーチ

演出:ミクローシュ・シネタール

管弦楽:ハンガリー国立歌劇場管弦楽団

合唱:ハンガリー国立歌劇場合唱団

 

  キャスト

ザラストロ:イシュトヴァーン・コヴァーチ

タミーノ:ゲルゲイ・ウイヴァーリ

パミーナ:アンドレア・ロスト

夜の女王:エヴァ・ボドロヴァ

パパゲーノ:チャバ・シャーンドル

パパゲーナ:ジョーフィア・ナジ

モノスタトス:ヤーノシュ・セレコヴァーン

侍女1:クリスティナ・アンドラーシ=ノインシュタイン

侍女2:ルチア・メジェシ=シュワルツ

侍女3:アンドレア・メラート

老僧 (弁者) / 武士:アンドラス・キシュ

若僧 / 武士:ヨージェフ・ムック or ローベルト・レジェニャーク(どちらかは不明)

童子1:アッティラーネー・シェヴェシュ

童子2:エステル・マジャリ

童子3:ジュジャンナ・カッフェル

僕が、この歌劇場の引っ越し公演を観るのは、今回で2度目。2017年の大阪公演で『ランメルモールのルチア』(★)をフェスティバルホールで観て以来です。もう5年も前になるのであまり覚えていないところもありますが、昨年亡くなられたエディタ・グルペローヴァさんが血まみれの衣装を着て迫真の演技で、第2部第2幕の10分以上続く『狂乱の場』で歌われたアリアは強烈な印象が残っています。

今回の大津公演でパミーナを演じられたアンドレア・ロストさんを僕は存じあげなかったのですが、ブロ友さんから凄いとお聞きしていたし、改めて、この公演のフライヤーを読むと、『ランメルモールのルチア』でグルペローヴァさんの代役として出演されて大絶賛され、ウィーン国立歌劇場の常連となった」と記載されているのを見て、楽しみが増していました。

 
 

既に、このツアーを鑑賞されたブロ友さんの記事で、プロジェクションマッピングを比較的多用していること、冒頭の大蛇の場面では、現代の世界各地での紛争や暴動のものと思われる実写映像が使われていることや、最初と最後は衣装がジーンズ等の現代風になっていること等の情報を得ていました。僕は、オペラについてはネタバレを知りたくないということはあまりなく、事前にあらすじを知り、公演の演出情報なども事前に入手したほうが、実際には自分はどう感じるのかなと思いながら観ることが出来るので楽しさが増す方向で好ましいと考えています。

 

現代風への読み替えは基本的に好まないんですが、今回はストーリーまで変更するものではなかったし、古代エジプトの物語との繫がりもそれほどおかしいと思えるものでなく、楽しめる演出になっていましたOK

更に、僕にはオペラはやっぱり豪華な舞台装置に華やかな衣装があってこそ、そうでなければ演奏会形式で音楽を楽しめれは充分との固定観念があるので、プロジェクションマッピングの多用は好きではなかった(びわ湖ホールの自主公演オペラなどで使うのは、費用面でしょうがないと割り切っています)のですが、今回の公演では効果的に的確な画像が映し出されたので、満足に至りました!!ニコニコ特に夜の女王の登場シーンでの神秘的な背景や、タミーナとパミーナの修行における「火」と「水」の動画は分かりやすくて印象に残りましたウインク

プロジェクションマッピングを使っているので、セットは概ね、簡素なものでしたが、衣装は綺麗でしたキラキラ

 

そして、キャストでは、やっぱりアンドレア・ロストさんが凄かった!!

ここぞという時に大きな声量で透き通るような歌声がホール中に響きました音譜

また、タミーノのゲルゲイ・ウイヴァーリさんのテノールも良かったし、パパゲーノのチャバ・シャーンドルさんについては歌のみならず、日本語のセリフも交えながらコミカルな演技でも笑わせてくれました。他にも、指揮のヤーノシュ・コヴァーチさんに、出演者が絡むシーンも1箇所設けられていて、面白かったです爆  笑

エヴァ・ボドロヴァさんの夜の女王のアリアも良かったけど、この歌は、森谷真理さんのほうが僕には好みのように思いました。

 

総じて言うと、久しぶりの海外歌劇場の引っ越し公演、やっぱり楽しかった!ということに尽きます。

開演15時、休憩20分を挟み、終演18時5分。客入りは60%くらいとちょっと寂しい感じ。チケットが高価なのと、今回のツアーでは大阪とお客様が分散したのかも知れません。
 
オペラ評論家の加藤浩子さんが来ておられるのを、休憩中と終演後のホール出口で見かけました。以前、この方のオペラ講座を受講したことがあるので、お顔を存じ上げており、小澤オペラとかでもお見掛けしているんですが、いつもちょっと派手な洋服を着ておられるので目立ちます。
で、多分来られていたんだろうと、加藤さんのFacebookを見たら、主催されている解説会つきオペラ鑑賞会「ようこそオペラ!、@びわ湖ホール、ハンガリー国立歌劇場「魔笛」公演というものだったとのこと。40名強が参加され、公演前に研修室で解説会、大ホールでの公演鑑賞後、近くの大津プリンスホテルの宴会場で懇親会というのは、まぁ、そんな感じかなと思いましたが、なんと、懇親会にアンドレア・ロストさんもいらしたとのことびっくり
参加費がどれくらいなのか分かりませんが、「ようこそオペラ!」という企画、一度、調べてみようと思います。