昨日は、「デビュー20周年×ザ・シンフォニーホール開館40周年 上原彩子 プレミアム・リサイタル」を聴きに行ってきました。
プログラムは、シューマンンの幻想小曲集とリストのソナタロ短調、そして、ムソルグスキーの展覧会の絵です。
出演
[ピアノ]上原彩子
プログラム
前半
シューマン:幻想小曲集 op.12(夕べに/飛翔/なぜ/気まぐれ/夜に/寓話/夢のもつれ/歌の終わり)
リスト:ソナタ ロ短調 S. 178 / R. 21
後半
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
プロムナード~小人(グノーム)~プロムナード~古城~プロムナード~テュイルリーの庭・遊びの後の子供たちの口喧嘩~ビドロ(牛車)~プロムナード~殻をつけた雛の踊り~サムエル・ゴールデンベルクとシュミュイレ~プロムナード~リモージュの市場~カタコンペ・ローマ時代の墓~死せる言葉による死者への呼びかけ~鶏の脚の上の小屋:バーバ・ヤガー~キエフの大門
アンコール
◎スクリャービン:左手のための変奏曲とノクターンop.9 ノクターン
◎スクリャービン:エチュードop.42-5
◎シューマン(リスト編曲):「献呈」
◎シューマン:トロイメライ
2月に行ったシンフォニーホールの主催公演「哀愁のラフマニノフ 3大名曲選!! 熱狂コンチェルト2022」(★)で来場者限定先行販売で購入したリサイタル。上原さんの演奏を聴くのは、上述のコンチェルトが2回目、その後、4月に日本センチュリー響の定演(★)でベートーヴェンの「皇帝」も聴きましたが、何れもオケとのコンチェルトだったので、リサイタルは今回初めて。
力強い演奏に惹かれるピアニストですが、ソロではどんな演奏をされるのか楽しみにしていました![]()
しかも、先行販売でかなり希望の席が取れて、下手側ブロックの最も中央寄り通路横・前から4列目が自席。
ほぼ定刻に鮮やかなグリーンのドレスで上原さんが登場。
最初の幻想小曲集は、配布されたプログラム冊子によると、上原さんが「大好き」と公言されているシューマンの作品のひとつ。ロベルト・シューマンがクララとの結婚を決意するものの、彼女の父親の猛反対を受けて多くの試練が始まる時期の作品で、シューマンの理想と夢が凝縮されているとのこと。
部分的に強奏になるところもありましたが、総じて、とても優しく美しい音色の演奏でした![]()
これだけでも今迄聴いてきたコンチェルトの演奏とはまた違う良さを感じることが出来ました![]()
続く、リストのソナタは、シューマンから献呈を受けた《幻想曲》への返礼として、彼に捧げられた作品とのこと。リストがヴァイマルの宮廷学長を務めていた1852年から翌年にかけて作曲された交響詩のような広大な一楽章構成のソナタと解説されています。リストらしい超絶技巧を伴う曲と感じましたが、上原さんらしい力強さがフルに発揮され、中腰になったりしながらの演奏でした![]()
![]()
後半は「展覧会の絵」。下にTwitterのリンクを貼った赤のドレスに衣装替え。
この曲を生で聴いたのは、ずっと前に、びわ湖ホールで落ち武者のような変な風貌のロシアのピアニスト、ヴァレリー・アファナシェフによる語り付きピアノ組曲の演奏と昨年7月カーチュン・ウォン指揮の大フィル定演(★)でラヴェル編曲版のオーケストラによる演奏との2回です。
ピアノ組曲としては、アリス=紗良・オットやカティア ブニアティシヴィリのものを音源でしばしば聴いていますが、生ではかなり久しぶり。上原さんの演奏は強弱・緩急のメリハリがあって、グイグイ引き込まれました。
プロムナードは、割とあっさり早めで、次々と絵画に導かれるような感じ。全部良かったけど、中でも「鶏の脚の上の小屋:バーバ・ヤガー」の躍動感とクライマックスの「キエフの大門」の力強さは圧巻でした![]()
![]()
アンコールは4曲。
最初の「左手のための変奏曲とノクターンop.9 ノクターン」は、題名通り、左手だけの演奏。
もう1曲、スクリャービンを経て、3曲目は「献呈」。この曲は反田くんがアンコールで弾くの度々、聴きましたが、反田くんよりも溜めは少な目で、自然な感じの演奏。また、違った良さを感じました。
3曲演奏後、カーテンコールが2回あったし、終わりかな、と思っていたら、最後にもう1曲「トロイメライ」
沁みました![]()
そして、深々とお辞儀をされてお開きに。
デビュー20周年に相応しい素晴らしい演奏でした![]()
開演14時、休憩20分挟み、終演16時15分。
今回の公演はP席とサイドバルコニー前方は不使用で、残り座席の70%くらいの客入り。
辻井、反田、藤田、角野、務川、牛田、亀井くん等々、若手~中堅の人気男性ピアニストの時は、チケット確保が困難なほど客入りがいいのに、今回のような素晴らしいリサイタルが満席にならないのが不思議でなりません![]()
上原さんのTwitterリンクを貼っておきます。
https://twitter.com/ayako_uehara_pf/status/1556214254826827776?t=kdjVDccF_dieQ0gwgZYAfQ&s=19
久しぶりのシンフォニーホールでのソロ、初めは「オケのみんながいなくて寂しい😭」と感じましたが、ホールの素晴らしい響きとお客様の熱気に助けられて、良く集中して音楽を楽しむことができました。皆さま、ヘビーなプログラムでしたが、最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました❗ https://t.co/N1o14JD6Z8
— 上原彩子 Ayako Uehara (@ayako_uehara_pf) 2022年8月7日
