一昨日は、ワレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団のコンサートで、フェニーチェ堺に行ってきました。11月から続いた海外オケの来日ラッシュで僕が聴きにいくのも、年内これが最後。(国内オケの第九にはまだ行きますが)

また、今回のツアーは全国8箇所でのオケによる演奏と3箇所でのオペラが組まれており、一昨日の公演が千秋楽でした。

 

この楽団のコンサートは、一昨年の同時期の来日公演(★)以来。2016年のロームシアター京都でのオペラ「エフゲニー・オネーギン」を含めると演奏を聴くのは3度目になります。また、ゲルギーの指揮は、首席指揮者を務めるミュンヘンフィルの昨年の公演(★)以来です。

今までの何れの公演もよかったし、また、このツアーの公演を既に聴かれた方の評判も上々で楽しみにしていました。

前プロのソリストはヴァイオリニストの五嶋龍さんで、メインプロはショスタコの5番。ツアー初日の福岡公演と同じプログラムです。

 

 

出演

〈指揮〉ワレリー・ゲルギエフ

〈ヴァイオリン〉五嶋龍

〈管弦楽〉マリインスキー歌劇場管弦楽団

 

プログラム

前半

シチェドリン:管弦楽のための協奏曲 第1番「お茶目なチャストゥーシュカ」
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35

後半
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ニ短調 op.47

 

フェニーチェに到着した時には、開場時刻を過ぎていたので、すぐに入りましたが、リハが長引いているようで、ホワイエまでの入場となりました。こういうことはよくありますが、ホールが開放されたのが、予定開演時刻の15分前。ここまで、開放されないのは、初めてで、かなり入念に修正をしていたのではないかと思います。

 

入ってみたら、オケは舞台一杯に広がり、コントラバスが舞台に向かって左後方、トランペット、トロンボーンが右端に配置されていたのが少し変わっているように思いました。今回もホールのSacayメイトから先行抽選で申し込んだので、座席指定はできず、割り当てられた自席は前から6列目のど真ん中。やや前過ぎて舞台後方は見えないもののソリストはよく見える位置でした。

 

まず、最初のお茶目なチャストゥーシュカは、初めて聴いましたが、お茶目なというタイトルに相応しい、打楽器が効果的に使われた楽しい曲でした。

 

続いて、チャイコン。五嶋龍さんは満面の笑みで登場し、深々とお辞儀。空手家でもあるだけあって、がっちり体格で礼儀正しい!

僕が五嶋龍さんの演奏を聴くのは、昨年3月のヤープ・ヴァン・ズヴェーデン指揮ニューヨークフィル・ハーモニックとのメンコン以来3度目。

過去2回はともにメンコンだったので、どんなチャイコンを弾かれるのかと注目していました。

また、チャイコンは10月にセミヨン・ビシュコフ指揮のチェコ・フィルとの樫本大進(★)さんの演奏を聴いたばかりなので、聴き比べをすることになってしまいました。

 

五嶋さんは、色々な表情を作ったり、中腰になったり、演奏のないときも首をわずかに振ってリズムを取ったりしながら一生懸命やられていることは伝わってきましたが、低音の重厚な力強さも高音の伸びとも樫本大進さんの方が僕の好みにはあっていたように思います。

 

 

ソリストアンコール

クライスラー:レチタティーヴォとスケルツォ・カプリース

 

ソリストアンコールも知らない曲でしたが、美しい演奏でした。

 

後半は、タコ5。

僕はショスタコあまり家では聴かないし、なんとなく暗い感じがして苦手な感じでしたが、最近、ヴァイオリン協奏曲(★)やチェロ協奏曲(★)を生で聴いてよく思えてきていました。そして、一昨日の5番、とても良かったです。かなり好きになりました。

ゲルギーは緩急強弱メリハリがあり、他の会場同様、焼き鳥串の指揮棒を振って、手をひらひらさせたりしながら、第3楽章は美しく、第4楽章はしっかり煽って迫力満点。

オケはそれに応えて、弦は厚みのある音を出し、ホルンなど金管は良く鳴り、シンバル、ティンパニなどの打楽器もすごく良かったです。

 

オーケストラアンコール

ストラヴィンスキー:バレエ「火の鳥」より 子守歌と終曲

 

アンコールもかっこよく、海外オケラッシュの最後を飾るにふさわしい素晴らしい演奏でした。

終演後、来場者(CD購入してなくてもいいみたい)を対象に五嶋さんのサイン会がありましたが、人がかなり多そうだったので、やめておきました。

 

余談ですが、新しいホールなんで、ハプニングもありました。

 

開演前、ホワイエで、マリインスキーレーベルのチャイコ6番「悲愴」のCDを購入しました。

他会場での悲愴がとてもよかったとの評判だったからです。

で、一緒に同じレーベルのチャイコ4番5番が収録されたCDも売られていたんですが、なんと、販売店が収録曲4番6番とマジックで書いていたのです。で、間違ってると指摘したら、隣でCD買っていた女性が慌てて自分の品物を確認したりしているのに、お店の販売員の人は、「あ、そですか」と言っただけで書き直しもせず、間違って買ってしまう人もでそうで、あれはいかんやろって思いました。

 

それから、クローク。

帰りに、預けていたダウンとマフラーを受け取ろうとしたら、ダウンだけ持ってきて、「これでよろしかったでしょうか?」という始末。

「よろしくないです。マフラーも預けました。」って言ったら、「何色でしたか?」と訊かれ、「黒」と答えたら、奥に引っ込んで、なかなか出てこない。もう、自分で中に入って捜させてくれ!って言おうかと思ったくらいのタイミングで、やっと持ってきてくれました。

出来たばかりだし、まだまだ不慣れなようです。