昨日のコンサート、辻井伸行 ショパンの世界について投稿します。

ホールのHPによると、オール・ショパンのコンサートは、辻󠄀井くんの演奏活動の中でも極めて珍しく、フェニーチェ堺のオープンを記念して披露される、まさに一期一会のコンサート、とのこと。

ツアーではなく、フェニーチェのための公演のようです。

*フライヤーをスキャンして貼らしてもらっています。

 

プログラムは前半がソロ、後半が弦楽アンサンブルとのコンチェルトになっていました。

 

出演
ピアノ:辻󠄀井伸行
指揮:三浦文彰
弦楽アンサンブル:ARKシンフォニエッタ

 コンサートマスター:三浦章宏
 ヴァイオリン:会田莉凡、小川恭子、尾張拓登、景澤恵子、小島愛子、東条大河、戸澤采紀、二瓶真悠、福田ひろみ、堀真亜菜、松浦奈々
 ヴィオラ:小山佳織、鈴木康浩、鈴村大樹、瀧本麻衣子
 チェロ:伊東 裕、黒川実咲、清水詩織、矢部優典
 コントラバス:片岡夢児、加藤雄太

 

プログラム:オール・ショパン・プログラム
前半
スケルツォ第2番
バラード第1番
アンダンテ・スピアナートと華麗なるポロネーズ
英雄ポロネーズ
後半
ピアノ協奏曲第1番[弦楽合奏版]
 第1楽章 アレグロ・マエストーソ
 第2楽章 ロマンツェ,ラルゲット
 第3楽章 ロンド,ヴィヴァーチェ

 

新しいホールでチケットの確保も他のホールとは異なり、無料登録できるSACAYメイトという会員になって、会員先行抽選に申し込み、当選しても座席は指定できず、ホールにお任せとなるシステムです。それでもいいやと思って申し込んで、当選した結果、割り当てられた席が最前列中央やや右でした。

 

シンフォニーホールでのヴァンクライバーン優勝10周年記念コンサート(★)の時同様、またしても見上げるような位置で、辻井くんの足元は見えても手元は見えず頭が時々見える程度でしたが、音はシャワーを浴びるごとく降り注がれました。

フェニーチェには、ファツィオリも常設されましたが、辻井君はスタインウェイを選択しており、前半の4曲は、最近の演奏同様、強弱のメリハリがはっきりして、キラキラと音の粒がたっていました。

隣の座っておられた女性が英雄ポロネーズが演奏されたころには、すすり泣きされるほどの感動を呼ぶ演奏でした。

 

前半もよかったけど、今回、来て良かったとより思ったのは後半の演奏でした。

ARKシンフォニエッタというのを僕は全く知りませんでしたが、サントリーホールを舞台に、2018年より毎年10月に開催されることになったクラシックフェスティバル『ARKクラシックス』(アーティスティック・リーダー:辻󠄀井伸行くんと三浦文彰くん)のために、2019年より、特別編成される室内管弦楽団で、東フィルコンマスの三浦章宏さんがコンマスを務め、主要オーケストラの首席クラスの若手演奏家が集結するヴィルトゥオーゾ・オーケストラとのこと。

メンバーが舞台袖から入場してくるのを見ると、確かに皆さん若い。僕はあまり知らない人ばかりでしたが、日本センチュリのコンマス松浦さんは確認できました。

東フィルの三浦さん、以前、ブロ友さんに三浦文彰くんのお父様だと教えてもらっていたので、お~、今日は親子共演でもあるんやな、と驚いていました。

チューニングが終わったら、いつものように三浦君が辻井君と共に入場。

あまりちゃんとパンフレットを読んでなかったので、三浦君はてっきりオケに入るんやと思っていたのですが、指揮をするではありませんか!

へぇ~、と思ってみたかったけど、ピアノの屋根でまったく見えませんでした。アンサンブルの指揮だし、そうそう大きくは動いていないようでした。

 

弦楽合奏版のショパコン1は、初めて聴きましたが、フルオケとは違って、シックな感じ。ショパコン1は、上述のヴァンクライバーン優勝10周年記念コンサートでも素晴らしい演奏がされたけど、昨日の演奏もピアノの音が強調され、これもいいなと思いました。

演奏後は、辻井君と三浦親子がそれぞれ握手されていました。

カーテンコールではアンサンブルの皆さんも辻井君に対して、にこやかに拍手をされ、三浦くんと後ろ手を組んで、会場の中央左右と向きを変えて丁寧にお辞儀をしてくれ、4階まで満員の会場からは拍手喝采。

 

アンコール

ショパン:ノクターンNo20 「遺作」

大河ドラマ「真田丸」のテーマ

 

アンコールはまず、ノクターンを辻井君のソロで演奏。これは、いつもにも増して美しく目が潤みました。

再度のカーテンコールでは三浦君もヴァイオリン持って登場。

そこで、辻井くんが「今日はお越し下さり本当にありがとうございました。折角ですから、三浦さんともう1曲演奏させて頂いて締めたいと思います。」と挨拶。

僕は、真田丸のテーマは、三浦君とPAC、辻井くんと服部百音ちゃんがそれぞれアンコールでやってくれたのは、生で聴いたことがありましたが、辻井くんと三浦くんのDUOはCDでしか聴いたことがなかったので、嬉しかったです。

 

休憩時間中、隣の女性とその隣の年配のご婦人が会話されているのが聞こえてきました。

隣のすすり泣いておられた女性は、辻井くんの演奏を生で聴くのは初めてで、すごく感動されたとのことでした。

住まいの話をされていて、生まれも育ちも堺の堺っ子だと言っていたので、フェニーチェができたから行ってみようかな、と足を運ばれたのではないかと思います。今度の金曜にも3月にシンフォニーホールで辻井君が出演するコンサートのチケットが発売になるよ、と年配の女性に伝えられた隣の女性は、また行ってみたいと言っていました。

僕としては遠くなったけど、フェニーチェがオープンしてこのように幸せな気持ちに浸り、また、行ってみたいと思われる方が増えることはいいことなんだろうな、と思いながらの帰宅となりました。