今朝5時。
全国民の輿望を一気に背負った森保ジャパンの緒戦、ネーデルラント(以降オランダ)戦。

日本は0-2で終わるはずの試合を2-2に引き戻した。
その分析は、森保監督の采配と、オランダのミス、そして日本の“諦めない構造”の3つ。

戦前の私の予想は0-2の日本敗戦。

ファンダイクなどのプレスを日本が最初にどれだけ受け止めることが出来るか。
伝統的な前線からの圧力を前田らを配置した日本がどういなしていけるかが注目だった。

もう1つ伝統的にセットプレーの弱いオランダに対しては早い時間でのセットプレーからの得点が必要であった。

予想通り試合は強力な両サイドからのプレスへの対処という流れで試合が進んでいくこと
になった。

時たま発生する日本のカウンターに対し、オランダはDFを5枚に変化させるなど、新しい時代のフットボールの戦術としての試合巧者運びを実践して日本を翻弄する。

前半はスコアレスの状況で終了。

堂安はディフェンスにも回る時間が多く、なかなか個の力を生かしきれない。

そんな中、久保がかなり遠距離(40mくらい)の位置から強烈なミドルシュートを撃つ。
当然枠外に大きく外れる。

あぁぁぁ、ダメだ。
恐らく森保監督も同じく懸念していた最悪の事態が過っただろう。

あの距離から得点できるのはオランダ監督のクーマンくらいしか歴史的にはいないだろう。

昨晩記載したように、久保が如何に個を殺してチームプレーに徹することが出来るかも視点としていたのに、チームプレーが我慢できなくなってきていたか?

後半早々。
日本代表に暗雲が漂い始め、ファン・ダイクに芸術的なヘッドで先制点を奪われる。

あのような位置でしかも高さのあるところから得点できる日本人はいない。
流石としか言いようがないし、渡辺剛や彩艶を責めることはできない。

しかし、🍊軍団にとって安心から出たふとした気の緩みが発生する。
久保が個のプレーでチームに徹した絶妙なパスを出す。

完全にオランダのミスだ。
敬斗がノーマークでそのパスを受けた。

ユースレベルでも口うるさく言われるDFの鉄則で基本中の基本。
ボールに対してDFは前衛との一直線上にポジショニングしなければならないという基本があるのだが、集中力の欠如から完全に軸が左側で出遅れた。間に合っていなかった。

所謂初歩的なミス。

これで敬斗が右脚で振り抜く間までセットで与えてしまい、ゴールが左隅に突き刺さる。
通常なら身体を入れられていたコースだ。

オランダ側の完全なミスからの失点。
クーマンにとってあってはならない失点。
ACミラン三羽烏時代の英雄監督を怒らせた。

堂安がシュートコースを触れて変えるかもしれない、という一瞬の気の迷いはキーパーの判断を遅らせる。結果ゴールを奪えたのだからごっつぁんゴール。

まさかの相手ミスからの同点だから儲けもんだ。

そのすぐ後。
シュメルビルが、敬斗が右脚に体制を持ち直さなければ持ち込めなかったフィニッシュを、瞬時に左脚一閃、振り抜いた。日本はあれをやらなければならない。

彩艶の飛び込む範囲を想定して最も遠く、しかもポストギリギリを狙っており、入らなかった可能性を残して左脚で振り抜いている。この一瞬の判断が出来ない日本は、2点目を奪われた。大きな個の差を感じた。

ここまでミスであることをノーカウントにすれば0-2の試合運び。

これは試合終了直前まで続いた。

残念ながら、完全予想通りで終わるかと思われた。


しかしここからが、今の日本代表にいる森保ismの今までと大きく違う所。

オランダはファン・ダイクを下げ、体力豊富な新たな選手に次々と替え、さらに強力なプレスをかけて3点目を明らかに狙いに来ていた。

通常防戦一方になるのではないかという展開なのだが、森保監督の判断は異なった。

攻撃的な駒を2枚増やしたのだ。

ここが玄人と言えど、たかが地方レベルの私と、世界レベルの監督である森保さんとの大きな違い。

結局オランダの3点目を阻止しつつカウンターで、しかもオランダが最も苦手とするセットプレーでの小川の豪快ヘッドが炸裂し、鎌田を撃破・・・いや、鎌田に当たった事が幸いしてコースが変わり、ゴールネットを揺らす。

後半44分。
まさに終盤も終盤の最終局面での出来事だった。

2-2

これは森保監督の采配を称賛するしかない。
確かに鎌田に当たってコースは変わったが、そこに鎌田がいる構造を作ったのは森保監督。

監督の輿望の応えた選手たちも諦めない力が最後迄あった。

戦前の予想での0-2の予想は良い意味で外れたが、まさに日本人らしい諦めない力をおおいに活用した森保監督の采配を称えたい。

まずは予選突破でベスト32に残れる事をクリアだ!

そして本日のMOMは、伊東純也。
オランダの構造を一人で確実に壊していたのは間違いない。