アオシマの冬月のキットを使って、冬月1945として製作するあり得ない無謀なチャレンジをしています。
寝る前のちょい活。最近また睡眠時間が少なくなってきているので、寝なければと思いつつもなかなかそうもいかず。
(注)
各国海軍の伝統的呼称の為、
40mmまでの口径 >機銃
40mm以上の口径 >機関砲
と表記しています。

丸い形状のスタンを実艦と同じ四角に変えました。
これで爆雷投下軌条を載せることができます。
本日は後檣直下の3連装機銃架台から。
機銃架台を作りますが、キットのものではブルワークが太すぎることと、致命的に高さが低すぎるます。
モールドを削り取ってプラ板でブルワークを自作します。
戦後駆逐艦「涼月」を調査したアメリカ軍がちょうどこの機銃架台を調査している割と鮮明なカラー動画があります。これを見る限りではブルワークは角ばっていて、高さが相当(140~150cm)あります。ご覧いただけばと思いますが、アメリカ軍視察団の人たちの胸くらいの高さ。1/700サイズだと丁度2mm程になります。キットの高さの3倍ほど。エッチングパーツより1.2~1.3倍程の高さになります。
実際の映像を見て、模型に比べるとお椀の様な感じで結構な違和感がありました。模型を見慣れてしまっているからだと思いますので、実艦再現を優先したいと思います。
余談ですが・・・
そしてブルワークの内側には、でかいカタリナからドーントレス、ワイルドキャットなど米軍機のシルエットが殊詳細に3段に渡って白ペンキ描かれており、それら航空機の性能などが判る様になっていたことが判ります。
ブルワークの色と米軍機シルエット色(白ペンキ)の差が大きく、戦後に撮影されている冬月からも判るように、相当黒い色をしていたことがこの動画からも判断できます(涼月ですが)ので、舞鶴海軍工廠色とは異なるはずです。
ちょっと脱線しますが、塗装について備忘的に記録しておきます。
通常ほぼ全ての「冬月」の作例は、起工された舞鶴海軍工廠の色で塗装されます。
しかし竣工時なら未だしも、冬月が活躍した呉や北九州、佐世保で塗装を2か月毎にやっていたことを勘案すると、1945年4月の時点では100%確実に舞鶴海軍工廠色ではないと断定します。
トレッサ横浜のタミヤショップの作例の初春型駆逐艦(子の日?)がほとんど黒に近いので、大変参考になりました。これだな、と思いました。
また一方で戦争終盤の艦船の色について貴重な証言があります。
最近出て来た証言で、エンガノ沖海戦直前に初めて航空母艦「瑞鶴」に異動した仕官が、瑞鶴は隅々まで黒く意図的に汚されており、歴戦の殊勲艦たる所以が何であるか理解できた、としています。駆逐艦「雪風」がピカピカに磨かれていた証言と対象的です。
この時の証言も参考にすれば、深い海の色に溶け込む様に黒に近いネイビーブルーと同程度の明度であったことがカラー画像と瑞鶴の証言を基に推定できます。
でも証言だけだと頭が混乱します。
「瑞鶴」のエンガノ沖開戦時の塗装は、いわゆる帝國海軍舷外グリーン1、2としており、ミスターカラーからガンダム:ザクカラー:に名前を変えて販売されている色となります。
いくら墨などで汚してもザクカラーのザクを黒に近いとは想像できません。
正直どうしていたのか判らないのですが、全く同じダズル迷彩塗装を施していた航空母艦「隼鷹」のカラーが動画が参考になるのではないかと思います。
甲板は木甲板色に近い色にも関わらず、うっすらとダズル迷彩が確認できます。
これは完全に褪色です。毎日モップで清掃していればそりゃダズル迷彩も剥げるでしょう。
問題は舷側です。舷側はザクカラー2色の対潜迷彩なはずですが、これがかなり暗く見えます。撮影時期が1945年10月で、同じ時期に撮影されている航空母艦「天城」の明るいザクカラーとは対照的です。
暗い黒に近しい色、という証言や、動画で残る証拠からも、意図的であった可能性を否定できず、敢えて対潜迷彩の上から黒っぽくしているのだと思います。
「瑞鶴」の色の話にまで脱線しましたが、「冬月」に戻ります。
兎に角違和感のある本物をトレースするように機銃架台のブルワークを作ってみました。推定値を140cm~150cmとしたことから2mm+αの高さにしてみました・・・・
が、実艦よりやっぱり高く感じて更に違和感が出ました。
やはり気持ちもう少し低い方が良いので、just2mmでやってみます。
同様に、魚雷格納庫の上にある3連装機銃架台、スクラッチした兵員待機室の直上3連装機銃架台にも同様のブルワークを設置していきます。

次、爆雷投下軌条と爆雷投下台を作ります。
爆雷投射器と爆雷投射台は、リノリウム塗装後、絡車と同時タイミングでの塗装設置となります。
爆雷投下台の中に爆雷を詰め込みたいのですが、エッチングパーツを組み立てる前に詰め込んで接着迄しておかないと、入れ込むの不可能ですね。トライしましたが、諦めました。

厳密には爆雷投下台直前で軌条が山になって船体側に転がらないようになってますが、流石にそこまでの再現はされていません。
第1次塗装まで残るは
・舷灯
・後檣周りの細かいもの再現
ですかね。
今月末までに完成を目指したいです。
これだけ規格エッチングパーツを使用しないで形になってくると感慨深いのと木村司令のやるせないお気持ちが悲しくも切なくなって来ます。
冬月に乗艦され命を落とされた英霊に感謝を込めて。
合掌
冬月工程(誤記訂正版)
●艦首
・簡易製造型への形状修正
●船体
・舷外電路の取り付け
・舷窓の再現
・スクリューガードの再現
・絡車モールドの切除
・爆雷投射台のモールド切除
・爆雷投射軌条の後部甲板支えスクラッチ
・絡車の作成
●10サンチ高角砲
・形状修正
●艦橋
・遮風板の再現
・窓枠の再現エッチング
・艦橋上部構造物の再現
舷灯
60cm探照灯
12cm高角双眼望遠鏡5型
二式哨信儀 発哨器スクラッチ
二式哨信儀 全受器スクラッチ
30cm信号灯スクラッチ
96式66cm測距儀
空中線支柱
手旗信号台
・主檣前部レーダー測定室のスクラッチ
・艦橋ジャッキステーの取り付け
・水密扉の取り付け
●主檣
・ハンダ付けスクラッチ
・探照灯管制装置スクラッチ
・22号電探の取り付け
・13号電探の取り付け
・風力計のスクラッチ取り付け
・2キロ信号灯のスクラッチ取り付け
・気流信号箱のスクラッチ取り付け
●煙突
・煙突を後方へ延長
・後部第3缶室吸気管のスクラッチ
・後部小蒸気捨て管のスクラッチ
・蒸気捨て管前のスクラッチ
・蒸気捨て管右横のスクラッチ
・ファンネル頂部の再現
●中央機銃架台
・後部末端に存在する兵員待機室のスクラッチ
・方位感知器の設置
・手摺の設置
・25mm3連装機銃の設置
・その他ラッタルなどの取り付け
●後檣前機銃架台
・ブルワークの切除
・ブルワークのスクラッチ
・25mm3連装機銃の設置
・その他ラッタルなどの取り付け
●後檣とスキッドビーム
・後檣ハンダ付けスクラッチ
掲旗斜桁
無線桁(どうやって作るか)
・スキッドビームどうする❓
・13号電探の取り付け
・避雷針のスクラッチ
・点滅信号灯のスクラッチと取り付け
・方向信号灯のスクラッチと取り付け
・艦尾信号灯(完全十字のものなので汎用使用できず)
・空中線引き込み筒のスクラッチと取り付け
●後檣後機銃架台
・ブルワークの切除
・ブルワークのスクラッチ
・25mm3連装機銃の設置
・その他ラッタルなどの取り付け
⚫️スタン
・爆雷投下軌条甲板の増設
・爆雷投下軌条の取り付け
・爆雷投下台の取り付け
・爆雷投射器の設置
・爆雷投射台の設置
