着物のコーディネートを決めるとき、帯締めは何を基準に選んでいますか?
「着物や帯に合う色」「自分の好きな色」など、まず色を基準に選んでいらっしゃる方が多いと思います。
もちろん色は大切です。でも、帯締めを見るときは、色以外にも見てほしいところがあるのですよ。
例えば、こちらの写真の帯締め。同じような赤色の帯締めです↓
色は似ていますが、柄が違いますね。
上の帯締めには、水玉のような模様が規則正しく織り出されています。
このように、規則正しく並んでいる柄や、輪郭がはっきりしていて分かりやすい柄には、可愛らしさや遊び心を感じます。
一方、下の帯締めは、何の柄なのかがはっきりしない、少しモヤモヤッとした柄。
こういうランダム感のある、ひと目では形を捉えにくい柄には、上の帯締めのような可愛らしさはあまり感じません。むしろ、大人っぽい印象になります。
つまり、同じ赤でも、上は「可愛らしい赤の帯締め」、下は「大人の赤の帯締め」。
色が似ていても、柄が違えば、帯締めそのものが持つ印象は変わるのです。
となると、可愛らしい印象が似合う方と、大人っぽい印象が似合う方では、同じ赤を選ぶにしても、似合いやすい帯締めは違ってきますね。
帯締めを購入するときに色だけを見て選んでしまうと、「色は好きなのに、なぜか使いづらい」ということが起こります。
そして帯締めの印象を決めるのは、柄だけではありません。
どんな組み方をしているのかによっても、印象は変わります。
丸みのある組み方なら、やわらかな雰囲気。平たい組み方なら、すっきりした印象。
粗めの組み方には普段着らしさがあり、繊細な組み方には少し改まった雰囲気が出ます。
細め・薄めなら軽やかに見えやすく、幅が広く厚みのあるものなら重厚感が出やすい。
帯締め一本でも、見るところは案外たくさんあるのです。
見る視点が分かってくると、「なんとなく好き」で選ぶところから一歩進んで、「この帯締めはこんな特徴があるから、ここで使おう」と考えられるようになります。
これから帯締めを選ぶときは、ぜひ色だけでなく、柄や組み方にも注目してみてくださいませ。
同じ色の中にも、ずいぶん違う表情が見えてくると思いますよ。
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