いたずら電話犯人との戦い★ | 悪あがき女製作所

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-日日是好日をモットーに生きる女の戯言-
ラヴ☆蒲田


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まだバブルの頃




携帯電話がなかった頃




留守番電話を自宅に置くのが流行っていた。




一人暮らしをはじめて間もなかったkimimatsuは恥ずかながら留守番電話を買う余裕がなく

マンションの部屋に前の人が置いていった電電公社の黒電話を使っていた。




ある日をさかいに、その黒電話に無言電話やいたずら電話が続いた。




不思議なことにそれは、家に着くや5分以内。




我が家にしばらく居候をしていた友人のみがいる場合にはかかって来ていなかったのだ。




『kimimatsuちゃん、気持ち悪いね』

友人と二人、どうして帰宅した途端に電話がなるのか、それを一番こわがった。




無言電話は出るとガチャンと切れたり、しばらく黙っていたり

向こうはこちらを少なくても電話番号くらいは知っているのに、こちらは知らない

そこがまた腹立たしく、何が目的なのかそれがわからないから余計に腹立たしかった。




無言電話はやがて

『アイスおいしい?』

『コーラばっかり飲んでちゃダメだよ』

『今日はちょっと呑みすぎちゃったみたいだね』

そんなことを言ってくるいたずら電話へと変わっていった。




その内容と特徴のある声でピン!と来た。




あいつだ。







帰宅途中でほぼ毎日通うコンビニのバイト。




あの不細工だ。




残念な脳みそをフル稼働させ思い出す。




無言電話がかかってくる直前にそのコンビニで同時プリントを依頼していたのだった。




そう、

連絡先として自宅の電話番号を記入している。




もうこわくない。




相手がわかったらこわくない。




あんな不細工で暗い、レジもトロいやつなんかこわくない。




そう思ったら怒りだけがメラメラ燃えてきた。




アホな話だが、電話を待ち遠しいとさえ思ってしまった。






2日後、仕事の帰りにあのコンビニに寄る。




挑発的にコンドームと男物の下着を買ってみる。(貧乏なのに散財である)




アイスも2つ買ってみる。




ここから家まで5分




あいつは今頃時計とにらめっこしているはずだ。




今日はきっと無言電話。




なぜなら店長がいたから。




きっと事務所で電話はかけられてもしゃべることは無理だろう。






家に着く。




緊張で鍵をあけるのにもたついてしまった。




玄関に入ると電話が鳴り出した。




いつもなら

『はい・・・』と出るところだが、切られてしまったら意味がない。




受話器をあげるとすぐさま向こうの反応をさぐる間もなく




『ばかじゃないの!もてない不細工! 今日はカレがいるんだから邪魔しないでちょうだいよね! あんたなんか彼女もいないんでしょうね! 暇人!』

一気にまくしたててこっちから切ってやった。




にょほほほ。




彼氏はいたけど、自宅に入れるのはこの頃もそれから先も好きではない。

だから嘘。半分だけ嘘。




その晩遅く、日付が変わってずいぶん経つころ、電話が鳴った。




たぶん、あいつだ。




『はい・・・』

電話に出ると




『俺だってな彼女くらいいるぞ! ●●のモデルやってたんだぞ! 今はな目を怪我して辞めちゃったけどな』




やつの場合は真っ赤な嘘である。




●●のモデルは全員知っていた。




目を怪我した子なんかひとりもいない。




それ以前にあんなやつと付き合うわけがない。






『あんたさ、▲▲でしょ。バレてるのよ。店長に言おうか?それとも警察に言おうか?それとも・・・』

そう、名札もちゃんとチェックして来たのだ。




電話は途中で切れた。




それ以降、電話はかかって来なかった。




あのコンビニでそいつを見かけることもなかった。







すべてが終わった後で彼に報告をした。




すると、




『危ないことはよしなよ。女の子なんだよ。そういうしつこいやつは何するかわかんないよ。相手にしない方がいいよ。』

すごく心配された。




そして、

『これからね、こういうことがあっても他に何かkimimatsuちゃんに攻撃するやつが現れても挑発に乗っちゃダメだよ。喧嘩しちゃダメだよ。喧嘩はね今後関係を続けて行きたい人とするもんだよ。kimimatsuちゃんの人生になんの関係もないような相手とはしちゃダメだよ。喧嘩は自分と相手のレベルを同じに持って行ってるってことだよ。バカは相手にしたらダメだよ。』

とくとくと説教された。




たしかにそうかもな。




これ以後、仕事での意見の対立は喧嘩じゃないからするけれど




どうでもいいやつとは喧嘩はしないし、挑発にも乗らないことにしたのだ。(コンビニ君にはこちらが挑発したのだが)




だから今、喧嘩するとしたら彼と友人くらいなのかな。




それ以外はしないのだ。