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母トミコ(仮名)既にこの世にはいない。
しかし生きている間、数々の伝説を残したので、たまに(己のネタがつきたら)書こうと思う。
その第③話
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母トミコ(仮名)
泣く子も黙る、見るからに元不良。
短めアフロは茶色く染めて、ワンポイントの金色メッシュも忘れない。
爪は赤く、長く、じいちゃんの葬式の時もそのまま。(かなりこっぴどく叱られてたが)
大阪のおばちゃん顔負けの派手ニットにツルツル光沢スパッツ。
足元はピンヒールのサンダル。
片足に35キロ負荷。あぁ、かわいそうなヒール達。
一本芯の通った母トミコ、いかなる時もそのスタイルをくずさない。
そう。
三者面談の時さえも。
ヒールの音高らかに、正門くぐる母トミコ。
そこのけ、そこのけ、不良が通る。
ほんまもんの登場にびびるひよっこ不良ら。
何事かと遠くからながめる教頭。
ヒールの音高らかに、うちのクラスに向かうよ、母トミコ。
廊下を土足だ母トミコ。
教室で居心地悪そうな私を隣に、びびって目を合わさない担任を向かいに
開口一番あなたは言ったね。
灰皿ちょうだい。
卒業式に担任は「人生苦労だけじゃないぞ」とやけに私を励ました。