八代でお米作りに励む塚田美恵さんのもとを訪ねました。

 

実は昨年も、激しい大雨によって納屋が床上浸水してしまい、お見舞いのためにお宅へ伺ったばかりでした。

 

 

震災直後にお電話で声を掛けさせていただいたときは、電気も水道も途絶え、車中泊をしながらのお子さんの世話に疲弊し切っておられ、その声からは覇気すら失われてしまっているように感じられました。

 

 

相次ぐ災害の爪痕が癒えぬまま迎えた今年ですが、今現在、現地ではまとまった雨が全く降らない厳しい日々が続いています。

地震や水害によって水路やパイプが寸断された被災地では、田んぼに水を引くことができず、地表は日に日に干上がっています。塚田さんは毎日、軽トラの荷台にタンクを積み、川から水を運んでは田んぼへ注ぎ入れていらっしゃいます。しかし、酷暑の中で広大な田んぼに水を注ぐのは、まさに「焼石に水」の状況です。

 

 

 

 

干上がった田んぼの地表には無数のひび割れが走り、せっかく入れた水も溜まることなく隙間から落ちていってしまいます。

「これでもか」と容赦なく襲いかかる自然の試練と積み重なる災害。 それでも黙々と水を運び、ひたむきにお米を守り抜こうとする塚田さんの姿には、ただただ頭が下がる思いと、深い胸の痛みを禁じ得ません。

 

私たちが普段何気なくいただくお米の一粒一粒の後ろには、こうした想像を絶するご苦労と、自然に耐え忍びながら命をつなぐ生産者さんの強い想いがあります。

 

過酷な状況の中で踏ん張っていらっしゃる塚田さんと被災地の皆さまに、一日も早く恵みの雨が降り、穏やかな日々が戻ることを心より祈ってやみません。