樫の木蒸溜所の敷地入り口に立つ梅の木が、今年も無事に実を結び、いよいよ収穫の時期を迎えました。ふっくらと色づき、豊かに熟した実からは、初夏の訪れを感じる芳醇な香りが漂っています。

 

 

さて、改めてのご案内となりますが、当蒸溜所は「樫の木蒸溜所」という名称ではあるものの、酒類の製造・蒸留は一切行っておりません。

 

私たちが日々向き合っているのは、植物が持つ本来の力を引き出すモノづくりです。

今回は、収穫したばかりの梅の実を使い、当蒸溜所の核心技術である「低温真空蒸留機」を用いた植物細胞水の抽出作業を行いました。

 

 

熱をかけず、植物の生命力をそのまま取り出す

一般的な高温での蒸留では、熱によって植物の繊細な香りが損なわれたり、成分が変質してしまったりすることが課題となります。

しかし、当蒸溜所が導入している低温真空蒸留機は、内部を真空状態に近づけることで、極めて低い温度での蒸留を可能にしています。

  • 水を一滴も加えない「100%植物由来」 外から水を一切足すことなく、梅の実の細胞内に蓄えられていた水分だけをダイレクトに抽出します。

  • フレッシュな香りの維持 熱による劣化がないため、もぎたての梅が持つ、甘酸っぱく瑞々しい香りをそのまま閉じ込めることができます。

蒸留タンクを開けると、作業場全体が梅のクリアで濃厚な香りに包まれ、自然の恵みの力強さを改めて実感させられます。

 

植物細胞水とは 植物の細胞内に存在する、生体維持のための水分そのものです。不純物が少なく、植物固有の香気成分や有用成分がバランスよく溶け込んでいるため、化粧品原料やアロマケアなど幅広い分野での活用が期待されています。

今回抽出した梅の植物細胞水は、今後、皆様にお届けできる製品へと大切に加工していく予定です。

 

詳細が決まりましたら、またこちらのブログにてご報告させていただきます。

 

ご来所の際は、ぜひ敷地入り口の梅の木にも目を向けてみてください。 今後とも樫の木蒸溜所をよろしくお願いいたします。