今回の100kgの無農薬・能古島『甘夏』

 

 

あえてスロージューサーを使い、ひとつひとつ人の手で押し込む「手絞り」でジュースにしていきます。

 

 

「100kgを全部手作業で!? 機械で一気に搾れば早いのに…」と思われるかもしれません。しかし、ここには絶対に譲れない味わいへのこだわりがあるんです。

 

 

機械絞りと手絞り(スロージューサー)の違い

 

一般的な機械絞り(インライン方式など)

果実を丸ごと、または強い圧力で一気に搾り取ります。効率は抜群ですが、**皮に含まれる強い苦味やエグ味、余分な油分(精油)**までジュースに混ざってしまい、大雑把な味になりがちです。

 

私たちの手絞り(低速回転ジューサー)

半分に切った果実を、人の手で優しくジューサーに導きます。果肉の美味しい部分だけを摩擦熱を与えずにゆっくりと圧搾するため、甘夏本来のフレッシュな甘みと、キリッとした爽やかな酸味だけを極限まで引き出すことができます。

 

ひと口飲めば違いは歴然。雑味が一切ない、能古島の自然をそのまま液体にしたような「極上の甘夏100%ジュース」が完成します!

 

搾った後の「皮」も主役。低温真空蒸留機で3つの奇跡を抽出!

 

樫の木蒸溜所の本領発揮はここからです。ジュースを搾り終わった後に残る大量の皮。普通なら捨てられてしまうこの皮を、私たちは「低温真空蒸留機」にかけます。

 

気圧を下げて低い温度で沸騰させることで、熱に弱い柑橘の繊細な香りを壊さずに、3つの貴重な素材へと生まれ変わらせます。それぞれの魅力的な利用方法をご紹介します!

 

① 植物細胞水(ボタニカルウォーター)

果実の細胞内に蓄えられていた、一滴の水も加えていない100%甘夏由来のリッチな水分です

  • おすすめの利用方法: オーガニック化粧水やミスト: 肌馴染みが抜群で、天然の甘夏の香りに包まれる極上のスキンケアに。

    ルームスプレー・リフレッシュナー: 化学香料を一切使わない、安心安全な消臭・芳香スプレーとして。
 

② 精油(エッセンシャルオイル)

皮の表面にある「油胞(ゆほう)」から採れる、甘夏の香りのエッセンスが凝縮された超希少なオイルです。

  • おすすめの利用方法:

    • アロマテラピー: ディフューザーで焚けば、一瞬で心が元気になる爽快な空間に。

    • オリジナルコスメの原料: バームや石鹸、ハンドクリームに数滴混ぜるだけで、高級感あふれるシトラスの香りに仕上がります。

 

③ 乾物(蒸留後の乾燥ピール・粉末)

蒸留機の中でじっくりと熱が通り、余分な水分や強いエグ味が抜け、甘夏の優しい芳香が残った皮(ピール)です。これをさらに乾燥させ、細かく挽いて「パウダー(粉末)」にすることで、驚くほど使い勝手の良い素材に生まれ変わります!

  • おすすめの利用方法:

    • お菓子作りやパンの練り込みに(粉末の活用): クッキー、パウンドケーキ、シフォンケーキの生地に粉末を混ぜ込むだけで、綺麗な色合いと、焼き上げても飛ばない上品な甘夏の風味が楽しめます。

    • 調味料やスパイスとして(粉末の活用): 塩と混ぜて「甘夏塩」にすれば、天ぷらや白身魚のソテーに最高のアクセントに。また、七味唐辛子の陳皮(ちんぴ)の代わりに使えば、オリジナルの柑橘スパイスが作れます。

    • クラフトビールの副原料やジンのボタニカル: 蒸留酒やビールの香り付けに使用することで、奥深いほろ苦さと爽やかなコクを与えてくれます。

    • 堆肥(コンポスト): 柑橘の成分は虫除けにも効果的。細かく砕いて土に還せば、次の命を育む素晴らしい有機肥料になります。

 

果肉は極上のジュースに、皮は香り高い細胞水、精油、そして次の資源へ。 能古島の太陽をいっぱいに浴びて育った甘夏を、文字通り「丸ごと100%、余すところなく」活かしきる。これこそが、樫の木蒸溜所が目指すものづくりのカタチです。

仕上がりが今からとっても楽しみです!