幸せで豊かな人が「予定」を入れすぎない理由 | 本田健公式ブログ

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こんにちは、本田健です。

手帳が真っ白の日を見て、なんだか落ち着かなくなることは、ありませんか?

ぼくは若い頃、予定が詰まっていることが、充実の証拠だと思っていました。

びっしり埋まった手帳を見ると、なんだか安心したんです。

逆にぽっかり空いた一日があると、自分が置いていかれているような気持ちになりました。

でも、豊かに生きている人たちと会うようになって、あれっと思ったことがあります。

この人たち、思っていたよりずっと暇そうなんです(笑)。

忙しいはずなのに、なぜかゆったりしている。
誘うと、けっこうあっさり時間をつくってくれる。

なぜなんだろうと、ずっと考えていました。

今日は、その理由を五つに分けてお話ししてみたいと思います。

1、いちばんいい話は、いつも予定の外からやってくる

人生を変える出会いや誘いは、たいてい突然やってきます。

「明日、時間ある?」という一本の連絡。たまたま入ったお店での会話。

予定表には最初から書かれていない出来事です。

予定を詰め込んでいると、こういうものが来たときに受け取れません。

心では行きたいと思っていても、口から出るのは「その日はちょっと」という言葉になってしまいます。

空いている時間がない人には、シンクロニシティーが起きようがないのです。

ぼくは、若いころ、大切な誘いを何度も断りました。

あとから振り返ると、あの日の予定なんて、別の日でもよかったものばかりです。

当時のぼくは、手帳に書いてあることのほうが、目の前の直感より偉いと信じていました。

今はもう、少しだけ余白を残すようにしています。

2、余白がないと、自分の本音が聞こえない

予定と予定のあいだを走り続けていると、頭の中はずっと「次はどこへ行くか」で占められます。

この状態では、自分が本当は何をしたいのかが、まったく浮かんできません。

本音というのは、静かなときにしか出てこない声です。

ぼんやり歩いているとき、湯船に浸かっているとき、何も予定のない日曜の午後。

そういうときにふと、「あ、ぼくはこれがやりたかったんだ」と気づいたりします。

ぼくは、大事なことをたいてい、電車や車の窓の外を見ているときに思いつきます(笑)。

机の前で必死に考えているときには、まず出てきません。

何を書けばいいんだろう、、と煮詰まった日は、もう仕事をやめて散歩に出ることにしています。

それでうまくいくことのほうが、ずっと多いのです。

3、忙しさは、向き合いたくないことからの逃げ場になる

これは、あまり言われないことかもしれません。

予定を入れすぎる人の中には、暇になるのが怖い人がいます。

ひとりで静かにしていると、考えたくないことが浮かんでくるからです。

うまくいっていない関係のこと。ずっと先延ばしにしている決断のこと。
本当はこの仕事を続けたくないという気持ち。

忙しくしていれば、それらを見なくてすみます。

だから予定を入れる。とても自然な防衛だと思います。

ぼくにも、そういう時期がありました。

人と会う約束を次々に入れて、家に帰るのは夜遅く。

自分では「充実している」と言っていましたが、いま思えば、向き合うのが怖かっただけなんですね。

豊かな人は、逃げないぶん、逃げるための予定も必要ないのでしょう。

4、体力と機嫌は、有限だとよく知っている

一日にできることの量には、限りがあります。

会う人の数にも、集中していられる時間にも、上限があるのです。豊かな人は、それを痛いほどわかっています。

だから、予定を三つ入れられる日に、あえて二つしか入れません。

一つ分を、疲れの回復と、機嫌のよさのために残しておくのです。

機嫌が悪い状態で会った人には、その日の自分のいちばんいい部分を渡せません。

それは相手にも失礼だと知っているのだと思います。

ぼくは、詰め込んだ日の三つ目の約束で、上の空になっていたことが何度もあります(泣)。

相手の話が耳に入ってこない。
早く帰りたいとどこかで思っている。

あの状態は、誰のためにもなっていませんでした。

予定を減らすのは、怠けではなく、相手への誠実さでもあるのです。

5、「何もしていない時間」こそが、いちばん生産的だったりする

これは長く仕事をしてきて、ようやくわかったことです。

アイデアも、決断も、人への感謝も、動いていない時間に育ちます。

畑と同じで、寝かせている期間が必要なんですね。

ずっと種を植え続けている畑からは、いい作物は採れません。

休ませることまで含めて、育てるということなのだと思います。

ぼくは、作家として20年以上やっているのに、いまだに何もしていない日に罪悪感をおぼえます(泣)。

「今日は一行も書かなかったなぁ」と落ち込む。

でも、あとから振り返ると、いちばんいい原稿が書けたのは、その前に何日かぼんやりしていたときだったりするのです。

休むことも仕事のうちだと、頭ではわかっているのに、心が追いつかない。

まだまだ修行中です。

予定を減らすというのは、人生を縮めることではありません。

むしろ、入ってきていいものの通り道を広げることです。

びっしり埋まった手帳は、一見すると豊かさの証に見えますが、実際には「新しいものが入れない状態」を意味していたりします。

来週の手帳を見て、一つだけ、思いきって空けてみてはどうでしょうか。

そこに何が入ってくるのか、あるいは何も入らずに、ただ静かな時間が流れるのか。

どちらでも、きっと得るものがあります。

あなたの手帳には、いま余白がどれくらい残っていますか?

さぁ、来週の予定をひとつ、思いきって空けてみてください!

 

 

 

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