こんにちは、本田健です。
頼まれごとを断れなくて、あとから疲れてしまうこと、ありませんか?
本当は行きたくない集まりに顔を出す。
気が進まない仕事を引き受ける。
言いたいことを飲みこんで、笑ってうなずいてしまう。
そうやって過ごしていると、まわりからは「いい人だね」と言われます。
でも、家に帰ると、なぜかどっと疲れてしまうのです。
1 「いい人」は、こわがりの別名です
ぼくは長いあいだ、自分は優しい人間だと思っていました。
でも、あるとき気づいてしまったんです。
あれは優しさじゃなくて、ただ嫌われるのがこわかっただけだと。
あなたも、ひょっとして、同じかもしれません。
断ったら、関係が終わるかもしれない。
がっかりされるかもしれない。
だから先まわりして、相手の望むほうを選んでいたのでしょう。
優しさは、自分の意志で差し出すもの。
「いい人」は、こわさから差し出してしまうもの。
似ているようで、まるで別ものです。
ぼくは、20代のころ、頼まれた仕事を断れずに三つ同時に抱えて、全部を中途半端にしたことがあります。
誰も幸せにしていないで、あの夜は、大変でした(泣)。
あのとき、いい人でいることが、いちばん不誠実なんだと思い知りました
2 やめてみたら、去る人と残る人がはっきりした
ある時期から、ぼくは少しずつ断るようにしました。
「今回はやめておきます」と言うだけ。
たったそれだけなのに、最初は心臓がばくばくしました。
結果、どうなったか。
がっかりする人、去っていった人が、たしかにいました。
でも、がっかりした人は、自分の思い通りにならなかったから。
そして、去った人は、ぼくの都合のよさが好きだっただけだったんですね。
そして残った人とは、前より距離が縮まりました。
本音で話せるようになったからです。
人間関係は、減らすと薄くなるのではなく、濃くなっていきます。
ぼくはいまでも、断ったあとにひとりで「言い方、まずかったかな、、」と考えこむことがあります。
まったく成長していません(笑)。
でも、そのモヤモヤは数時間で消えます。引き受けたときの疲れは、何週間も残るのに。
3 自分に正直でいるほうが、まわりも助かる
「いい人」をやめると、わがままになると思われがちですが、逆でした。
やりたくないことを断るから、やりたいことに全力を出せる。無理をしていないから、機嫌がいい。
機嫌がいい人のそばは、まわりも居心地がいいのです。
大事なのは、たったひとつ。
自分の本音を、自分だけは裏切らないこと、です。
無理をして誰かに好かれるより、正直でいて誰かに嫌われるほうが、ずっと軽く生きられます。
波動が変わる、と言ってもいいでしょう。
ぼくは、作家として、講演家として20年以上やっていますが、いまだに全員に好かれたい気持ちがあります。
捨てられません。
でも、「まぁ、それは無理だよね」と笑えるようにはなりました。
もしあなたが今日、ひとつだけ断れるとしたら、何を断りますか?
さぁ、今日はひとつ、小さな「ノー」を言ってみてください!