岩船神社 (京丹後市久美浜町葛野)



丹後国熊野郡

京都府京丹後市久美浜町葛野416-1

(社前の公民館の広いPに駐車可)


■旧社格
村社

■祭神

大山咋命

玉依彦命

玉依姫命



景勝地として知られる「小天橋」近く、民宿等の昭和の面影を残す古い集落内に鎮座する社。湊村大字「葛野(かずらの)(現在の久美浜町葛野)
◎創建年代、由緒ともに不詳。「京都府 熊野郡誌」は以下を記しています。
━━湊村大字葛野小字平野下鎮座
祭神/大山咋命、玉依彦命・玉依姫命。
由緒/往古葛野部落は小字デンゴに在りて現地に移轉の際、神社も共に移轉せりといへども、其の年代等に於ては知るに由なし、當社の棟札を按ずるに、長祿三年(1459年)九月二十六日奉造棟上事とあるを古しとす。而して明治四十年三月神饌幣帛料供進神社として指定せらる━━
「小字デンゴ」とはどの場所であるのか、資料は見当たらず不明。大山咋命・玉依彦命・玉依姫命という三神から、海辺の山手ということになるのでしょうか。同書は遷座時期も不明としています。
◎同書は二点の神宝について記しています。

━━ 一、人角 昔いつもり長者といへるに一人の娘あり、額に二本の角生じて鬼女となりければ、岩船の神に祈願をこむるに、其の霊験ありて一本の角落つ、一本は観世音を念ぜよとの御告あり、神詑の如く念ずれば残りの一本も落ちける程に、其の角を神に奉りて、世の貧者を助け益々善道に努めけりといふ。現今神宝となれる人角は即ちこれなり━━

「鬼」が登場する民話には往々にして「鉄」が付きまといますが、この件については何とも言いようのないところ。

━━二、日天貝、月天貝 昔宮村の船人いつの程か日月の貝を持歸り、神前に納め朝夕信仰しけるに、いかなる障ありてか、夜な夜な騒々しく、安くまどろむ事態はざりければ、岩船の神に捧げ奉りしとなむ。爾来雨乞又は晴乞等祈請を籠むれは必ず靈驗ありといひ傳ふ━━

◎境内社について同書は二社を上げています。
*大神社(天照皇大神・迦具都智命・倉稲魂命・大物主命・火産霊神・素盞鳴命)
*天神社(少彦名命)


公民館前の広い駐車場。

木製標柱の上部にはウミガメが乗っているように見えます。






「京都府 熊野郡誌」には記載のない境内社。



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