☆ 真名井の清水 (舞鶴市七日市)
丹後国加佐郡
京都府舞鶴市字七日市
(詳細住所不明、アクセスは下部写真参照)
(2025年11月現在では付近の邪魔にならない所に停め置きしても問題無さそう)
*当記事は「神道の根源」に関わる極めて貴重な遺跡であると認識しております。必ず後世に残していかねばならない、決して穢れを持ち込み枯らしてはならないものと捉え、自身のすべてを捧げてでも「穢れ」から守らねばならないものと考えております。
当ブログにお越し頂きこの記事を精読なされる方は良識ある方ばかりであり、遺跡を直接破壊することはないでしょう。またスピリチュアルなどといった低俗な輩、また仏教信者といった神々を冒涜する者(仏教徒そのものを否定はしませんが、神道に於いては「穢れ」であり部外者です)たちではないことを信じて公開記事と致します。該当すると思われる方は速やかに、当記事より御退出を願います。
ここがおそらくは弥生時代後期の、丹後国の創世に関わる大変に重要な史跡であろうと考えています。まだほとんど世には知られてはいません。
南北に走るJR舞鶴線にほど近い田畑の真ん中にある史跡。「丹後国風土記」残闕に、おそらく当地のことであろう記述が見えます。
━━豊宇気大神の教えに依り伊去奈子嶽に天降った天村雲命が、豊宇気大神を祀ろうとしたが、泥水で神饌を炊くことができなかった。
そこで「ここは豊宇気大神の坐します国であるから、清地を定めて大神を斎い奉らなければならないと言って、母の天道姫命(天道日女命)が子の天香語山命に矢を授けた。そして矢を放ち留まったところが清き地である大神の神託があった。その矢は矢原山に到ったので、神籬を立てて豊宇気大神を遷し墾田を定めた━━(大意)
これは「式内社 笶原神社」(舞鶴市紺屋町の笶原神社と思われる)に豊受大神の分霊を祀ったという説話。
続けて、
━━巽(南東)の方向三里(300歩×2=600mか)ばかりに霊泉が湧き出ており、その井を眞名井と言う。その味は甘露の如しで万病を癒す霊機がある━━
おそらく当地の史跡のこと。ここまでを含めて笶原神社の境内という認識でいいかと思います。現在は市街地。
笶原神社からは南南東1.5kmほど離れているのが気になります。「里」の単位の認識違いでしょうか。時代により大幅に長さが異なるとされるので。
「真名井」とは「マナ」の「井」のことなのでしょうね。日本ではいつの頃から使われていた言葉なのでしょうか?縄文時代以前から?もちろん想像、確定しているのは弥生時代以降まで。
「丹後國風土記」殘缺の記述を上げておきます。
━━笠水 一名真名井 白雲山の近郊に在る 潔清いこと麗しい鏡の如し けだし是は豊宇気大神の降臨に当たり●●涌き出た霊泉なり その深さは三尺ばかりその廻りは百十二歩 炎旱に乾かず長雨にも溢れない増減を見ない その味は甘露の如しで万病を癒す霊機がある。
傍らに二つの祠有り 東は伊加里姫命或いは豊水富神と称す 西は笠水神即ち笠水彦神・笠水日女の二神 是即ち海部直等の斎祭る祖神である━━
遷座されている可能性もあれば、これほど由緒のある社なら境内は1kmほどあったとしても不思議ではありません。
笠水彦命は彦火明命四世孫とされます。「海部氏系図」によると、天村雲命が伊加里姫命を娶り笠水彦命を生んだとあります。
「丹後國風土記」殘缺の記述に関わるものとして、海部氏の原始について以下が伝承され、受け継がれているようです。
━━二代目天香語山命が天地を繋げる「天眞名井の水」を起こし通し、さらに「天磐境」を起こし豊受大神を祀った。そしてこの眞名井の地に泉が涌き出て「匏(ひさご、=ひょうたん)」が生え、三代目天村雲命が匏に「眞名井の水」を汲み神前に供えた━━(籠神社の奥宮 眞名井神社の縁起)
「天眞名井の水」というものが無上に尊いものであることが窺えます。現代に至っても歴代宮司(籠神社の社家)が、天香語山命と天村雲命の御遺志を受け継いでいると言われます。
ここでいう「天眞名井の水」と、「丹後國風土記」殘缺のいう「真名井の清水」とは同じものであろうと思われます。その候補地がいくつか見受けられますが、眞名井神社が関わるというのであれば、境内麓の「御神水」とされる「天眞名井の水」、或いは「天橋立」(籠神社及び眞名井神社の参道)内にある「磯清水」の何れかになるのであろうと思われます。
「丹後國風土記」殘缺は甚だ信用に欠ける書であり、偽書説も根強くあります。また眞名井神社の縁起についても「丹後國風土記」殘缺の影響を受けたものとすれば、こちらもまた信用し得ないもの。このようなスタンスで常々より「丹後國風土記」殘缺を捉えてはいるものの、なかには史実を反映したものが多く含まれ、古代丹後の情報の宝庫であることには疑いを抱きません。
初めて見付け出した際には、場所を教えて頂き立ち入り許可を頂いた(お家の裏の畑の中だった)おばあちゃんに伺うと、
「何でか知らんけど、コポコポ湧水が出とって濁らんし、枯れることがあらしまへんねえ~」と。
写真通りに澄み渡り、水底までくっきりと見えます。平地にも関わらず普通では有り得ないもの。世にも稀有な霊地だったのです。
*写真は2020年6月と2025年11月撮影のものとが混在しています。
赤矢印がこの畦道。*誤字・脱字・誤記等無きよう努めますが、もし発見されました際はご指摘頂けますとさいわいです。
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