狂躁亭日乘・祝DVD化名作ホラー『妖女ゴーゴン』1711302121 | おととひの世界

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リンクも始めましたよ

(ネタバレ注意ですよ!)
cs 洋画チャンネルなんかで
放映されるたび
結構話題になるんですよ

私もハイビジョン録画しましたけど
あのハマープロダクション

『 クリストファー・リー のドラキュラ』
      を売り出したホラー映画制作会社

ちなみに『クリストファー・リー』って人
ジェームズ・ボンドシリーズ原作者
イアン・フレミングの実のいとこ

ホラー映画では
セリフがほとんどないでしょ?
ドラキュラ役

青ざめた顔して
血を見てウレシそうな顔して
が演技のほとんどだもんね

しかし『黄金銃を持つ男』(1975)
ロジャー・ムーアのボンドと戦う
キューバ人の凄腕の殺し屋
『スカラマンガ』役で絡んでた

インテリで博識
もちろん従兄イアン・フレミングのはなし
スタッフは参考にしたらしいね

『ロード・オブ・ザ・リング』
あのシリーズでも重要な魔術師の役回り
最近亡くなったけど
ほぼ全生涯活躍していた
まれな役者さん

ピーター・カッシングも
ハマー・プロダクションの
吸血鬼役で有名な人
こちら様初期スターウォーズで
お馴染みの顔のはず

クリストファー・リーと
ピーター・カッシングが
同じ映画で共演したことほとんどないと

しかもこの映画
あまり知られていないけど

『J ホラー・90年代ジャパニーズホラー』
にも大きな影響を与えているんだ
黒沢清さんだとかね

あの世代のホラー映画クリエイターに
大きな影響を与えてます
強力なモンスターが怖いと言うんじゃなく

『雰囲気で怖がらせる映画』
   だからだろうと思うな

その意味では日本の
『四谷怪談』みたいな怪談ものタイプに
ちょっと近いタイプの

彼方のホラーとしては変わってる

しかもあの怖いドラキュラ役の
クリストファー・リー
いつもとは全然違うタイプのキャラ

弁舌巧みで強気一辺倒

田舎ドイツの横柄な警官の脅しにも
全くたじろがないばかりか

政府高官の兄の名をあからさまに
警察署長を締め上げ
この村の暗部を聞きだす

ライプツィヒ大学法学部の
マイスター教授
おそらく貴族出身で喧嘩も滅法強い

結局彼が
ペルセウスの役回り
つまり最終的にゴーゴンを殺してしまう
怪事件に巻き込まれた
教え子を救うために

ピーター・カッシングは
悪役になっている
南ドイツ片田舎の病院長

時代は20世紀初頭・ドイツ帝国南部
南ドイツの深い森の中にある
古城近くの小さな村

   『 ボルスキ城 』

南独バンドルフの森のなかにある
おそらく古代ローマ帝国要塞
もう何世紀も主がいない
荒れ果てた古城

そこに神話時代に退治されたはずの
『怪物の悪霊』が数千年前に逃げ込み
ずっと棲み着いていた

元々城にいた人間は一人残らず
古代の怪物の悪霊に取り憑かれ殺された

ゲルマン人が住み着き
文明を築いた後もそこにずっといた
ひっそりと息を潜め
生贄がやってくるのを待っていた

数年前から異変が起きていた
決まって満月の晩に
村人が変死する

警察は病院長に解剖を頼むが
常に死因は伏せられてきた
村人には語ることができない
死にカタだったからだ

死体はいつも『石』になっていた

本人を彫刻のモデルにしたのか?
それとも本人が石になったのか?
まるっきりわからない

ともかく本人は二度と帰ってこない
本人生き写しの石像が残されているだけ
口止めしたってどこかから漏れる

村人達は
ボルスキ城に棲む悪霊の存在を信じ
満月の夜には
けっして外に出ようとはしない

ライプツィヒ大法学部の若い助手の兄
画家の卵だったが
許嫁のモデルと共に変死

村人と警察だけのいい加減な裁判で
その絵描きの卵は殺人犯にされてしまう
家族は納得がいかない

神話学の専門家である
大学教授の父親がやってくる
村人達に妨害されながら
調査を進めていくうち

ボルスキ城周辺で
ずっと前から奇怪な変死事件が
相次いていることを知る
これは神話のゴーゴンの仕業ではないか?


ボルスキ城に確かめに行き
父親はゴーゴンの恐ろしい姿を見て
宿屋に戻ってきて死ぬ

相手は生きている怪物ではなく
怪物の悪霊だから少し魔力が弱い
だからすぐ石にはならない

心臓が止まる前に
考えつくだけのことを遺書に

それを弟の法学部助手と
クリストファー・リーの学部長が追い詰める
あの医者は何かを隠している
というより誰かをかばっている

カーラという美しい女秘書に
横恋慕しているのは明らかだ
彼女がこの村にやってきてから
事件は起きている

何か不幸な事件があって記憶喪失になった
医者はそれを治療して
今の姿にまで回復させたが

彼女にはその間に
恐ろしい悪霊が取り憑いていた
結局ピーター・カッシングと
その法学部助手は恋敵に

ボルスキ城で
カーラを追ってきて鉢合わせ
殺し合いになってしまう

法学部助手は脳震盪で倒れるが
その間に病院長は
ゴーゴンに殺されてしまう

目覚めた若い助手を
目を細めながら殺そうとしているところ
古代の怪物ゴーゴンにも隙が

クリストファー・リー
後ろから思いっきり首をはねた

悲鳴と共に階段を転がり落ちる
恐ろしい怪物の生首

見る間に毒蛇の髪の毛は消え
美しいカーラの安らかな顔に

結局恋の相手は死ぬ前に
彼女の素顔をもう一度見ることに

役割を終えたクリストファー・リー

  『  彼女もやっと解放された!
            恐ろしいことだ  !』

美しい生首を
大写しにしながら the end ですよ

吸血鬼も狼オトコも
全く怖いと思わなかったんだけど
子供の頃あの映画だけは
強烈に恐ろしかった記憶があります

また数日内に満月ですよ

追記

この作品がなかなか
 dvd 化されなかったのはおそらく
精神病院でのシーンが多いからだろう
と思うんですよ

『狂鬼人間』もそうだけど
『羊たちの沈黙』は特殊な例で
そういうシーンが多いと
タブー視されてなかなか

『カッコーの巣の上で』
あれだけの名作でもそうだからね
ジャック・ニコルソンの代表作じゃない?