先ほど ヒトラーのテレビ映画を
あげたんだけど
あれを見ていて ちょっと似た
話があったんだよね。
まったく 同時代の、
最終的に かたき同志になった
もう1人の大独裁者、
ヨシフ ・スターリンのことですよ。
彼の2度目の妻っていうのが
革命家仲間の娘か何かで
スターリンよりも20以上 若い
美しい 聡明な娘だった。
彼女との間に出来た一人娘が
後に CIA局員の手引きで
亡命することになる
スヴェトラーナ・ アリリューエヴァ。
最初は幸福な生活だったんだけど
夫がソビエト連邦のトップになる。
そして 残忍な性格が
あらわになり始める。
彼女 ファーストレディーとして
国内 くまなく視察することになる。
すると旦那に伝えてくれと、
いろいろな人が命がけで伝えにくる。
特に800万人以上が餓死したとされる
ウクライナはひどかった。
しかし周りが秘密警察
がっちり取り囲んでいる。
そのトップの長官、
ラヴレンティ・ベリヤは
少女を強姦するのが趣味の
変質者だった。
まともに情報など
伝わるはずもなかった。
スターリンの前の妻の息子が
やって来た。ひどく どもる 息子で、
賢いとも言えなかった
その息子を
スターリンは嫌がった。
妻は必死にかばおうとしたが、
息子がピストルで自殺未遂。
しかし それを見た父親は
言いはなった。
「自分の頭もマトモに撃てないのか」
その言葉を聞いた妻は絶望した。
夫が参加したパーティに出かけて、
多くの共産党幹部が
聞き入っている前で、
夫スターリンの大批判を行った。
当時のタブー中のタブーを
犯したわけだ。
彼女は公衆の面前で
夫から殴打された。
彼女は泣きながら部屋に戻り、
カミソリで動脈を切って自殺した。
スターリンは
妻の葬式に参加しなかった。
しかし夜毎、妻の墓の前で
泣いていたという。
独裁者 スターリンは愛人は持ったが
その後 2度と結婚しなかった。
アドルフ ヒトラーが
そうだったように
愛する存在を失ったことで
ガタガタになった 経験が
恐ろしかったから。
独裁者 スターリンの娘は
亡命したのち、回想録 を出版。
ソビエト連邦崩壊の翌年
アメリカとロシアが共同で
それをドラマに。
スターリン 役は ロバート デュバル。
ゴッドファーザー のあの弁護士ね。
デニーロアプローチどころではない
つけばな 含む 特殊メイクで
素顔が全然わからない。
ロバート デュバルの顔だって
分かるのは、目の当たりだけ。
HBOの製作です。1992年。
dvd化されてないと思います。
やっぱり3時間ぐらいかな?
レーニン役がマクシミリアン・シェル。
この人もハゲのかつら
かぶってるんで
全然分からない。
独裁者 スターリンのその晩年に
久々に 娘も呼ばれて
パーティーが催された。
独裁者が途中で気分が悪くなり
娘に付き添われ 自分の書斎に。
初めて父の書斎に入った娘。
壁一面に貼られた母の
美しい写真を見る。
「 あれがお前の母親だよ。
美人だったよ。でもバカな女だったさ。
余計な奴らの言うことばかりきき
自分の夫の偉大さを理解しようとは
最後まで、しなかった。
あの女 、私をこんなに苦しめるために
自殺 なんかしやがったんだ!
何故だ !?何故だ!? 何故だ?!
ワアァァァァァァー!!」
そういって、両手のひらで
顔を覆い嗚咽、慟哭する
人類 史上最大の帝国の、老独裁者。
それをつめたく見下ろす娘。
「 全部 パパのせいだわ。
自業自得よね! 」
独裁者 スターリンは涙をふいて
なおも娘に悪態をついた。
「お前 ふけた な。
年をとって お母さんそっくりに
なったじゃないか?
父を理解しようとしないところもな」
見ていて これは地獄この世の地獄だ
と思いましたよ。スターリン も
ヒトラーも、地獄に住んでいたんだと。
スベトラーナさんは数年前に
亡くなりました。
スターリンとヒトラー
共に 叩き上げの
自他ともに強い男だと自認していた。
ところが本当に愛していた人間が死に
立ち上がれないほどの打撃を受けた。
その方が本人にショックだった。
それからは人を愛することが
おそろしくなった。
ますます 冷酷になった。
男女問わず そういう人って
いるもんですよ。
不幸な人達です。