まだ新潮文庫あたりで
入手可能だと思うんですが
小澤征爾さん
フィールズ 賞受賞された数学者の
広中平祐さんの対談。
「やわらかな心を持つ」
内容も大変素晴らしいんですが
何よりもこの対談本のタイトルね。
素晴らしいタイトル。
若いからといって心が柔らかいと
いうことはありませんよね。
若いうちはかなり思い込みで
生きてますからね。
喜怒哀楽のはげしさを情熱だと
勘違いしてみたり
単なる 強烈なリビドーを
手前勝手に自己肯定してみたり
後から考えると
随分恥ずかしい
間違いばかりで
わが青春に悔いなし なんてひとは
後悔する能力がないからだと
思うんですよね。
少なくとも 謙虚さが足りない人。
わるいけど 体育会系メンタリティ
の人に多いですよね。自己欺瞞ですよ。
それは断言するけど 自己欺瞞です。
思い込みは言うに及ばず
動機はそれなりに気高いものでも
強烈な思いは必ずモノを見る目を
くるわせる、或いは 曇らせる。
苦い 失敗から学んだ教訓です。
怒りは大きなエネルギーになります。
たとえどんな人 にとっても
いくつになったってね。
しかし 怒りという情動は
自分がワンサイドに正しいと言う
確信があって 起動するものですよね。
そもそも自分のみ正しいなんて
滅多にあるもんじゃないし。
一生なんどもあるもんじゃないです。
それに、年を重ねるごとに
体験の中で気づきを重ねるのが
大人になって成長するということだし
それが出来ない人はどこか
発育不全ですよ。
単に本人が大人子供だけならいいが
怒りの上に理由が補強されると
およそ暴力というものに
はどめや ブレーキがなくなる。
現在の世界はそういう人間で
満ちています。理由なんてものは
どんな時だって 相対的なものですよ。
タイムプレイスオケージョンが
変われば変化するものです。
その時に後悔したって
暴力でころされた人は
生き返れませんよ。
だからこそ 、柔らかな心が必要。
そう思うほかないです。