勘違いされている「永世中立国」 | おととひの世界

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永世中立国=戦争しない国。例えばスイスやスウェーデンのような?なんとなくそういう理解。日本での常識になってますけど・・、ちょっと違うところもあって。

例えばスウェーデン。あまり知られてませんがおそらく、20世紀以前にドイツ人をー番殺している国だと思います。17世紀のグスタフ・アドルフ。戦争するために生まれてきたみたいな男。ヨーロッパ史上代表的な凶王だった。ドイツでは田舎で今でもスウェーデンにどれほどひどい目に遭わされたか、記念するための祭りがまだあります。三十年戦争の最中、運悪くドイツはペストの流行に見舞われ、さらには凶作による飢餓もあいまって、人口が10分の1以下に激減した。それから立ち直るのに100年以上かかった。それから100年も経たない間に、今度はカール12世という戦争狂の君主がまた現れた。この人も戦争をやるために生まれてきたような国王。ポーランドとロシアに同時に喧嘩を売った。現在から見ればずいぶん無謀な戦争ですが、当時のスウェーデンはそれだけの強国だった。ロシアのピョートル大帝が作ったペテルスブルグはその戦争のために作ったようなもの。この北方戦争は長い戦いとなり、当初はスウェーデンが圧倒的優勢。ウクライナまで攻め込んだがピョートルは焦土作戦で抵抗。当時はロシアと同盟関係にあったポーランドに攻め込んだ末、結局敗れてしまう。スウェーデン王室はナポレオン時代に断絶。ナポレオンの右腕だったべルナドットを国王に迎え、彼がイギリスとともに最終的にナポレオンを滅ぼす。現在の王室はその時の子孫です。

あのナポレオンを退治した功績がなければ、あれだけ周りの国から恨まれていたのだからどこかでやられていたはずです。変わり身が早く賢かった。

永世中立国とは、火事場泥棒もやらないということなんです。ヨーロッパの戦争史は火事場泥棒の歴史でもありました。近いところではヒトラー。1938年にチェコ併合。悪党というのは必ず自分だけが悪者にはならない。共犯者を作ろうとするんです。あのときにチェコでの火事場泥棒話に乗ってしまった国。ポーランドもそうだった。ご存知の通りポーランドは第二次世界大戦とその後でひどい目にあった。だからといってその時の過ちが帳消しなんということももちろんありえない。フィンランドも同じミステイクをした。この辺りの話は繰り返しプーチンが言っている。法学部出だから当然でしょう。

どんなことがあっても、火事場泥棒の声かけには乗らないからね・・と。もう声かけないでくれよと。永世中立=そういう意味なんですよ。もちろんこれは政治がしっかりしなければできない。呪文を唱えておればどうにかなる話ではありません。ある意味冷酷な生き方。火事場泥棒もやらない代わり、助太刀も一切しませんよ!と。もちろんどこの国の力も借りません!と。自国防衛は完全に自力です。ちなみに現在の日本でそうするためには年間防衛費10兆円以上必要でしょうね。プラス強力な外交力。
日米安保条約も廃棄。これはおそらく幕末維新並みの人材と労力がいるでしょうね。