花のある風景 | プールサイドの人魚姫

プールサイドの人魚姫

うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。

 

 

 昨年、初めて蓮の花を撮ったのだけれど蓮が午前中に花開いて午後には萎んでしまう事を知らなかったので悔しい思いをしたため、今回はその時のリベンジである。朝が大の苦手、早起きは苦痛と感じるほどで、それは子どもの頃からで朝起きられず学校を休んでしまう不登校の要因の一つでもあった。成人してからもそれは時々続き会社に行けず休んでしまいそのままズルズルと何日も無断欠勤が続きそのまま解雇となった事も多々あった。その頃から多分「うつ病」の状態になっていたものと思われる。
 精神科を受診したのは40歳を過ぎてからで妻に付き添ってもらい病院を何件もハシゴした。その当時処方された薬の内で今も服用しているのはリフレックスとサイレースであるが、精神科の受診はもう10年以上止めている。メンタルの薬は循環器内科の主治医に処方してもらっている。
 その日の朝、多分起きれない事が分かっていたので殆ど一睡もせずそのまま朝を迎えた。早朝5時頃にウトウトして少し眠ったかも知れない。都内で最も近い場所で蓮の花の名所と言えば上野公園の不忍池である。今回も含めて不忍池に訪れるのは2回目となる。自宅を8時少し前に出た。不忍池に到着したのは9時を少し回った頃。最も有名な蓮の観光名所だけあって既に大勢の人たちが群れをなすようにして蓮の花にカメラを向けていた。こんな光景を眼にするのは初めてだったので想像を超える驚きだった。一眼レフに大きな望遠レンズを着けてパシャパシャとシャッターを切っている。まだ10時にもなっていないのに青い空には焼け付く太陽が上り気温は多分35℃を超えていたと思う。
 池の周りには幾つもの屋台が軒を連ねており、かき氷やビールなど暑さを凌ぐ食べ物や飲み物が飛ぶように売れていたがかき氷は直ぐに食さないと暑さであっという間に溶けて行く。氷を詰めた保冷水筒を持参していたので屋台には目もくれず撮影に夢中になった。蓮の花に思い切り寄ってマクロ撮影したかったが、そうなると池の中に入らなくてはならない。流石にそこまでして撮る元気(勇気)もなかったし、池の深さも分からず入れたとしても事故の元になるからそんな無茶な行為は禁止だろうと思う。
 使用したレンズは花の撮影の定番となったタムロンの70-300mm。マクロっぽく撮った1枚の焦点距離は270mm。撮影が佳境に入った頃は暑さも忘れて無我夢中でファインダーを覗きシャッターを切り続けた。池の周りを移動しながら最も良い表情を見せている花を見つけワクワクしながらの撮影だった。不忍池に居た時間は2時間もなかったと思う。帰宅して昼頃には自宅に着いた。苦手な朝も撮影のためなら苦にもならない。いつか朝もやの神秘的な風景をカメラに収めたいと思っている。
 ところで不忍池がその昔は東京湾の入江の一部だと知った。池として形成されたのは平安時代だとか?随分歴史の古い池だと分かって厳かな気持ちになった。