折れたクレヨン(鎮魂歌)。 一本の クレヨンが折れた 音も立てず ひっそりと 山深く 名も無きその谷に 吹き渡る風は 震えて眠り 月夜が照らす 岩肌は 氷のように 冷たかろう 闇の雫が滴り落ちる その底で 君はもう 二度と絵筆を握らない 涙で滲んだクレヨンが 空を悲しみの色に 染めるだけで