携帯から初投稿。 | プールサイドの人魚姫

プールサイドの人魚姫

うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。

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入院の予感が脳裏をよぎったので、パジャマと下着を少し紙袋に詰め込んで、病院に出掛けた。
浅草橋で電車を降り、三井記念病院まで徒歩約10分。然し心不全の私には先の見えない距離に思えた。
途中で休みながら、いつもの倍時間を掛けて漸く辿り着いた。
呼吸は荒く、肩で息をしながら受付を済ませた。
予約をしていなかったので、診察は一番最後。夕日がビルの影に傾き掛けた頃、名前を呼ばれた。
退院してから僅か1ヶ月、こんな今の自分は想像すらしなかった。
「やはり入院でしょうか」
「その方が回復は早いですよ」
「ベッドが空いているか確認しますね、場合によっては個室になりますが…」 看護師が車椅子を押しながら呟いた。
エレベーターが音も立てずに16階で止まった。「神戸さんをお連れしました」
一人の看護師が言った。「あら?戻って来ちゃったのね? 」
私はいつの間にか常連になっていたのだった。
「この際病院に住み着こうかな…」
冗談しか思い浮かばなかった。