イラク戦争開戦から5年の歳月が流れた。それに合わせブッシュ米大統領は19日、「テロとの戦い」に関する演説を行い、イラク戦争の正当性を強く訴えていた。イラク中心部のバクダッドでは市民が平静を装い、日本の取材陣に対し「治安は回復しつつある」と米軍の存在意義を訴えるような発言をしていたが、確かに一時期に比べれば一見穏やかさを取り戻しつつ在るように見える。
しかし、現実は今でも週に2,3回の自爆テロが頻発しているのが現状。
独裁的指導者「サダム・フセイン」なき後、イラク全土はシーア派とスンニ派による対立が激化。内紛状態が続くことになる。
宗教対立は根が深い分非常に厄介で、平和的解決を求めることは絶望的と言ってよいほど困難を極める。先のチベット問題もやはり根底に信仰の自由があり、それを許さない一部の人間が武力の下に殺戮を繰り返す。
世界には様々な宗教が存在するが、どの神も人を殺せとは説いていないはず。平和をもたらす為の宗教であるのに対し、それを利用する一部の権力者或いは指導者の間違った方向性が、罪もない人たちを争いに巻き込み、犠牲になるのは女性や子どもといった弱者ばかりである。
人間がどれほど賢くなっても、宗教問題だけはあらゆる地域で民族と絡み合い戦争の火種となっている。
サダム・フセインは処刑されたとあるが、それは果たして事実だろうか。
彼を生かしておいて利用するくらいのことはCIAであればやりかねないことだ。国際テロ組織アルカイーダの指導者である「オサマ・ビン・ラディン」がいまだ捕まらず生き延びているのは、彼を生かしておいた方がテロとの戦いにおいて大儀名分が立つという、ブッシュ大統領の思惑があるのだろう。
軍需産業を支える為の戦争、石油の利権などアメリカにとって利潤のあるイラク戦争から米軍がイラクを去る日など来るはずもない。
抜いてしまった刀を誰も切らずに元の鞘に収める勇気がない。それを義務だと勘違いしている戦争屋がどれほど多いことか。