カーテンを切り刻まれた私は、ショックは大きかったものの、コレが嫁イビリと言う物かと、単純に理解した。
望まれて嫁になった訳ではないので、余計に憎まれていても仕方が無いとも思っていた。
一番ショックが大きかった事は、夫の表情が
『ふ~~ん』
程度だった事がショックだった。
その謎は、もう少し後に判明するので、ココではまだ触れないでおこう。
カーテン切り刻み事件が有ってからも、毎日の様に我が家に来てはチェックしまくりと嫌味三昧の姑だった。
ある日の事。
カーテン切り刻み事件と同様に、姑から買い物を言いつけられた。
これまたタップリ2時間コースである。
一抹どころか二抹も三抹も不安を残し、私は言いつけられたコース通りに買い物をして帰った。
カーテンは切り刻まれた後にまだ買っていなかった為、一応OK。
姑が買い物を確認している最中も、どこか変わった事が無いか、わずかな目線移動でチェックをする。
何も変わった事は無いな。
ホッとして、何気なくカーテンの無いベランダに目をやると、今朝干した筈の私の下着が無くなっている。
『( ̄◇||||)エッ?何で??』
姑の顔を見たら、下を向いていたものの、薄っすらと口元が笑っていた。
『(;゜ロ゜)ハッ!!』
私は慌ててタンスの引き出しを開けてみた。
そこには、私の下着がタンス1段全てカラになっていた。
姑が、歌でも唄う様な軽やかな声でこう言った。
『かづぷ~?
結婚したんやから、ヘソの上までしっかり穿くパンツにせななぁ?
ブラジャーも、あんな色付きはアカンわぁ。
(`ー´) クックックックッ』
私はまたもやゴミステーションに走った。
ブルーのゴミ袋が捨ててあったが、今度はすぐにソレと解った。
ゴミ袋の外からでも、下着が入っていると解ったからだ。
そして、その下着がハサミで切られているのも解った。
パンティーは両脇を切られていて、ブラジャーは胸の谷間で切り離されていた。
部屋に帰ると姑は、なおも笑顔でこう言った。
『あんたは、主婦になった自覚が無いんやね~。
この前ウチに来た時に、お父ちゃんの前で
パンツが見えそうなスカート穿いてしゃがんだでしょ!!
お父ちゃんが嬉しそうな顔して、
覗こうとしてたんが解らんかったん??
男の目が有るって言う自覚が無いんやね!!』
嫁のスカートの中のパンツを覗こうとした舅が悪いんじゃなく、覗かれる様なスカートを穿いて行った私が悪いそうだ。
しかし、決してミニスカートで行った訳ではない。
偶然しゃがんだ時に見えそうだったから、エロ好きな舅は『ラッキー♪』とでも思ったんだろう。
今思えば、夫と息子の3人家族の中の紅一点であった姑は、女は自分一人と言う、いわばマドンナの様に感じていたのだと思う。
そこに、自分より数段若い、それも息子より11歳も若い嫁が入って来たので、お局様の新人イビリの様な物だったのだろうと思う。
姑は、今日のノルマ達成とばかりに、満足そうに帰って行った。
カーテン事件の時と同様、この時も夫は
『ふ~ん』
だけだった。
数日後、今から銀行や手続きなどに色々行かなければならない時に、姑がやって来た。
今から出掛けると言った所で、
『いってらっしゃい~♪』
と言うだけで帰ってくれない。
子供を看ているから、一人で行って来いとまで言う。
今日中に振り込まなければならない物や、郵便局の窓口を使用する物もある。
よくよく考えてみれば、カーテンも無いし、下着も無い。
部屋も隅々まで掃除が出来ている。
今度ばかりは姑も、それほど驚く様な事は出来ない筈だと思った。
子供を姑に預け、急いで出かけた。
1時間ほどで用事を済ませ、それこそ急いで帰ってきた。
家に帰るなり、当然家の中を見渡した。
よしよし、何も変わっていない。
あまりにも急いでいたので喉がカラカラになり、冷蔵庫から飲み物を出そうと思い、台所に立った。
(ノ_-;)ハア…
流し台の中には、大量の食器が割られて入っていた。
全て、私の食器と、結婚後に私が選んで買った食器だった。
独身時代にバイト代で買ったマグカップや、夫との夫婦茶碗に夫婦椀、夫婦湯飲みも全てである。
後ろから姑がこう言った。
『その食器な~。
あんまり趣味悪いから、心置きなく捨てられる様に、
全部割っといたで~。
もし息子の上司や同僚なんかが来る事になってみ?
こんな趣味悪い食器が並んでる棚見たら、
息子のセンスが疑われるやろ~?
割れてないもんを捨てと言うても、
なかなか捨てられへんと思うてな~。
それで、安心して全部捨てられるやろ~?
新しい食器買う時は一緒に行くからな~。
私が選んだるから~。
自分らが使う食器やねんから、
当然支払いはあんたやで~。
ヾ(≧∇≦)ノブハハハハハハハ!』
『お義母さん…
コレ、私が小さい頃から
使っていたやつなんですけど…』
『せやろなー!!
どーりで貧乏臭い柄やと思うたわ!!』
喧嘩では誰にも負けた事が無く、おまけに正義感いっぱいで生きて来た私としては、今目の前で行われている事と、私の身に降り掛かっている事が、瞬時に理解出来なかった。
なぜこんな事までされるのか。
嫁イビリと言うのは、こんな事までされなければならない物なのか。
そして、コレはどこの嫁でも通らなければならない物なのか。
若くして結婚したとは言うものの、一応テレビドラマなどで姑からの嫁イビリはある程度知っていた。
けれどもそれのほとんどが、料理が下手だとか家事が下手だとかであったので、自分は大丈夫だと思っていた。
親がいつでも嫁に出せる様にと、きちんと躾けられていたので、ほとんど困る様な事は無かったからだ。
舅姑から望まれてた嫁ではなくとも、私の誠意と頑張りから
『意外とイイ嫁かも…』
に、なって貰えるかも知れないと思っていた。
姑は、私の想像を超えるほどの嫁イビリをする気なんだと、この時に解った。
私は、流しの中で割れて突っ込まれている食器を、一つ一つ片付けた。
これは高校の時に、バイト代で買ったマグカップ。
これは友達から誕生プレゼントで貰ったグラス。
夫と一緒に住みだして、最初に買った夫婦茶碗。
これは二人で選んだスープ皿。
全てが割られていた。
一部割られていない食器が有ったが、それらは夫が独身時代から持っていた食器だった。
恐らく、姑が選んで買った物だったのであろう。
姑は、一通り嫌がらせをし、私の落胆した顔を見て納得したのか、私が食器を片付けている間に帰った。
当然その晩夫が帰宅すると、その事を伝えた。
伝えたと言うよりも、伝えなくても解った。
私は味噌汁を夫のマグカップに入れ、御飯は夫の小鉢によそって食べだしたからだ。
ダイニングテーブルのすぐ横には、食器棚を置いてある。
食卓に着いた夫は
『それ…、どないしたん…?』
と聞いた。
『どないしたと思う?』
私は答えながら、御飯を食べた。
夫は察した様で、その後無言だった。
私は
『今日、お義母さんが来てんよ。』
とだけ言った。
夫からは
『ふ~ん』
だけだった。
『なんで、ふ~んだけなん??』
『…………』
『何か、聞く事無いん?』
『…………』
『何か…』
『うるさいなー!!
御飯くらい、黙って食わせてくれよ!!』
『あんたの母親が全部割って行ったんや!!
何もかも、ぜーんぶ!!
思い出の物も、ぜーんぶや!!』
『僕が悪い言うんか!?
僕がさせたんでもなんでもないやろ!!
何で僕が責められんねん!!
僕のおらん時の事まで、責任無いやろ!!』
『この前はカーテンで、次は下着!!
今度は食器や!!
どこまで嫌がらせすんねん!!
あんた、何とか言うたろうと思わんの!?』
『仕事から帰って来て、
気が休まる暇もなくこれか!?
僕は関係無い事やろが!!
何で、お袋がやった事が、僕のせいやねん!!』
夫はあくまでも、自分は全く関係無いの一点張りだった。
自分が不在の時に、母親が勝手にやった事なので、自分は無関係だと言う訳だ。
そして、先日のカーテン事件が有ったにも関わらず、姑を家に入れた私が悪いと言う訳だ。
では、私にどうしろと言うのか聞いた。
『玄関は鍵を閉めて、中からチェーンを掛けておけばイイ。
電話は、モジュラージャックを抜いておけばイイ。』
当時はナンバーディスプレイなんて、そんじょそこらの電話に全て付いていた訳ではなかった。
『ジャック抜いてたら、どこからも掛かって来んやないの!!』
『そんな事まで僕の責任や無いやろ!』
要するに夫は、自分は知らぬ存ぜぬになりたいらしい。
全く何の関係も無い事にしたいらしい。
次の日から、朝に夫が出勤してから帰宅するまで、電話のジャックを抜いておく事と玄関の鍵を閉めてチェーンを掛けておく事に決め、夫にもその事を伝えた。
夫は返事もせずに出勤して行った。
その日の昼過ぎ頃、突然玄関の鍵が開いた。
『ちょっと!!なんやこれ!!
中におるんやろ!!
電話は繋がらん様にしとるし!!
開けんかいな!!
ドンドンドンドン!!ガチャガチャガチャ!!』
そうだ、姑は鍵を持っていたのだった。
私は玄関の隙間から見えない、部屋の一番奥に長男と一緒に隠れ、身を縮ませていた。
しばらくの間ガチャガチャしていた姑だが、諦めたのか、静かになった。
長男に
『怖かったね。ゴメンね。』
と言い、やれやれと思っていた。
すると、窓の外から救急車の音がして、住宅の前で止まった。
どこかで誰かが倒れでもしたのかと思った程度だった。
突然玄関前にドヤドヤと大きな音がして、玄関戸を開けようとしている。
『○○さーん!!○○さーん!!
大丈夫ですかー!!』
( ̄◇||||)エッ??
玄関の前で、
『私、鍵持ってます!!』
と、姑の声がする。
ガチャッ!!
『○○さーん!!どうかしましたかー?』
姑は、
『嫁の所に電話をしても繋がらない。
小さい子供が一緒に居る筈なので、絶対中で倒れている筈だ』
と、救急車を呼んだのだ。
私は中からチェーンを外し、救急隊員に顔を見せた。
その途端、姑は救急隊員の前で
『あ~ぁ、良かった~。無事で~。
中でアンタが倒れてると思ったんやで~。』
と、オーバーリアクションで言った。
本当に心配している様に演技が出来るのだから、恐ろしい。
演技だとは思っていない救急隊員は、何はともあれ良かったと言う雰囲気で帰って行った。
近所の人が大勢出て来て見守る中、救急隊員が帰って行った後姿を見ながら、姑は
『ありがとうございます~♪
ご心配掛けました~♪』
と、頭をペコペコ下げながら言っていた。
『さぁさぁ、入りましょ♪』
と姑から背中押され、家に入る瞬間、姑がこう言った。
『手間掛けやがって…』
姑は、手段を選ばない奴だった。
この後も、延々と同様の嫌がらせは続いた。
電話に出ないと警察官が見に来る様になった。
警察官は、家庭内の事で警察に手間掛けるなと言いたげな表情だったが、そんな事はババアに言ってくれだった。
しかし、なぜ我が夫が何一つ言わないのか。
カーテンを切られたり食器を割られたりするのは、一言で嫁イビリと言うには度が過ぎている。
けれどもその謎はすぐ解けたのだった。
ある日の事、いつも通り(笑)に姑がやって来た。
買い物をタップリと書いた紙を渡すので、私は行きたくないと言った。
当然姑は怒り出す。
けれども私は行かないと言い切った。
『今日は何も買う予定が無いので、買い物に行きません!
お義母さんの所の買い物は、どうぞご自分で行って下さい!!』
姑は一瞬戸惑った様だったが、思い直したかの様に意地悪そうな顔に変わり
『アンタが私の言う事に、逆らえる訳無いんだよ。』
『どうしてですか!?』
『あんたは知らないだろうけど、
毎月息子に3万円お小遣いをあげてるんや。
アンタをいじめる事はなぁ。
ちゃ~んと息子から許可貰ってんのや!!』
夫は、母親から毎月3万円の小遣いを貰う事と引き換えに、姑が私を嫁イビリする事を黙認すると約束していたのだった。
いわゆる、私は夫の小遣い確保のいけにえだったのであった。
続く…
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆嫁姑本。
ほんとうにこわい嫁・姑 2007年 08月号 [雑誌]
↑こんな物、目じゃ無いです。原作しますので、オファー下さい。(笑)☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡相互リンク受け付けます♪ライブドアブログの方は、リンクされますので是非とも読者登録御願いします。一般読者の方も、是非、読者登録、御願いします。宜しければポチッと御願いします。『女性ブログランキング』↓↓↓
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