長年この仕事をやっていますと、時代の流れを感じることが多いです。伸びる学校、没落する学校、なかなか旧態依然として変わらず少子化のせいでじわじわと難渋していく大学事情など、よく見えてしまうので考えていることが多いです。
今では、コンサルなどで膨大な数の学校事情に触れるので、いろいろと詳しくなってはしまいましたが、『学校事情』などに本当の意味では興味がありません。
僕の関心は、「これから」の子供たちが、一体どんな能力を伸ばせばよいのか、伸ばすべきなのかです。
僕が考えるその一つが「ハマる」力です。この養成が難しいのです。
最近、下記のような本を読んでいます。特に10代の子に良いなと思ったものがあったので、おススメ100タイトルに追加しておきます。夏休みなどに読んでみてはいかがでしょうか。
104、10年後の仕事図鑑 堀江貴文・落合陽一
105、勝負論 ウメハラの流儀 梅原大吾
僕は今年も年100冊の読書習慣を継続中です。ただ、今年は忙しい上、分厚い本を多く読んでいるので、黄色信号です(笑)
「何を読めばいいのかわからない」「どうやって選んでるの?」と訊かれることも多いので、僕の読書の選定の基準をお伝えしておこうと思います。
僕の読書のスタイルは、
・とにかく有名なミステリー・SFを押さえていくという道筋
・バンドや音楽にプラスになりそうなもの
・その時の生徒に関係するもの(たまに生徒から借りたラノベなども)
・ニュース記事やテレビ、他人のブログなどを読んでいて「これは知っておくべき」と思うもの。すぐさま検索して買います。
・思想・哲学・学問関係。老子・釈尊などの東洋思想や古神道関係の本。最近は役小角関係の本を延々と読んでいました。感覚的には数学ガールや日経サイエンス、生物・物理関係もここに入ります。スピ系は昔散々読み、思うところがあるのでもう読みません。
・単純に『好き』から入るモノ。イチロー選手関係や好きな作家さんなど。
・ただの教養的興味。最近は『世界の歴史(中公文庫)』を月1ペースで読んでいます。戦国モノも最近多い(笑)
こうして、いつも家には10冊程度の『積み本』があります。いろいろな『軸』があることが、読書を絶やさないコツだと思います。
いわゆる快楽(楽しいから)のためだけで読んでいるわけでもないし、『役に立つから』という合理主義ばかりで読んでいるわけではありません。やはりバランスが大事です。10代の子にはある程度の『強制』も要ります。
探求心と興味、無限に広がる視野と向上心のなせる業、それが『読書の継続』でしょう。
僕はその時の気分で次の読む本を決め、「読み切ってから次に行こう」というような完璧主義なところはありません。同時に3冊程度の『読みかけ』があることが大概です。kindleを導入してからは、ペースが上がりました。
意外にもおススメしたくなる良い本は、生徒がらみであることが多いです。上記の二つもそうです。
<104、10年後の仕事図鑑>
これからのIT時代をにらんで、プログラミングを子供に習わせているご家庭がこのところ増えていますが、すでにその観点すらも時代遅れになりそうなことをこの本を読むと感じます。すでにSEの方の実感では、プログラミングで飯が食えるのは過去の話、ということも聞き及びます。AIで代替できる部分もけっこうあるそうです。
AIの話が突然昨年あたりから言われていると思いますが、この二人の知見はそのあたりに鋭く一考を与えます。非常に参考になる一冊です。
僕は堀江貴文さんのことは、すごいと思いますが、自分の生徒には同じ人生をおススメすることはできません。ちょくちょく東洋思想的にも真理をついて来たりして、何かはあるな、と思える人なのですが。
基本学校否定(画一的教育の否定)で、学歴も大学も否定されるのが堀江さんの持論です。「ハマる」ことができるものをとことん突き詰めることで仕事にもなり、それが自身の中で数個あれば『ぶち抜けていく』、という基本的な考え方をお持ちです。これは時代にもあっていると思います。今の若い方は参考にすべきです。
が、彼がこのようにできたのは、堀江さん自身が高い意志力と知能、バイタリティーを持ち合わせていたし、ある意味環境的な幸福を持ち合わせていたからです。
自分の生徒を見ていても、8割の人間はそのようにはできない、と思います。まず、物事にハマることのできる人間は、本当に少ないです。それだけでも一つの才能です。
寝食を惜しんで何かにハマることのできない大半の人間こそ、勉強をして、ある程度の能力と収入を担保し、学歴の助けを借りて夢を追えば良いと僕は思います。その中で、ハマる練習もしていけば良いのです。
よく比較される「ひろゆき」さん(2ちゃんねる、ニコ動創設者)は、また違った切り口をしていて、あわせて本などで見解を知っておくことをおススメします。ひろゆきさんは、学歴をある程度信用している節があります。「無敵の思考ー誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール」という本はおススメです。
<105、ウメハラの勝負論>
プロゲーマーという、『ハマり』を究めた人間の一人、梅原大吾さんの自伝的な本です。まだ30代の方ですが、懸命に生きる姿から感じることが今の10代にはあることでしょう。
今の子たちは、伝記などで他人の人生に触れることがもっとあってもいいと思っています。こういう時代ですから、「生き方」の情報を集めておき、自分の人生の構築に生かすべきです。
ですので、若い人には誰かの自伝をおススメします。数人読むだけでかなり意義深いことでしょう。
僕は恥ずかしながらプロゲーマーのことをあまり知らず、最近、自分の生徒で「プロゲーマーになりたい」みたいなことを言う生徒が増えてきて、少し読んでみた次第です。これが想像以上に感じる・学ぶことがありました。
堀江さんはプログラミングなどにハマりながらも東大に行かれていて、学歴があるのですが、彼は文字通り「ゲーム」しかも、僕らの世代ならわかる格闘ゲームを究めた人間で、学歴がありません。その寄る辺ない生きづらさ(一度介護職などに就いている)なども書かれています。
やはり甘くはないな、と思いました。生徒たちが言う「プロゲーマーになりたい」「ゲームを作る人になりたい」はぬるい気がするのです。
他にも声優やミュージシャンなど、そのような「ハマる」「好き」の延長にある職業は、才能はもとより、身を削るような努力(成功者たちはそれを努力とすら思っていない)を要します。会社勤めとはまた別種の厳しさです。
僕も音楽方面で悲喜こもごもを少しは見てきていますから肌で感じる部分があるのですが、音楽『だけ』、ゲーム『だけ』、絵『だけ』、俳優『だけ』で生きるのは本当に厳しいです。市場のニーズや、売れるスタイルをある程度意識したり、流行りをしっかり追って、ヒットを連発させなければいけません。
そういう世界ほど、「好きだからタダでもいい」という人間がいて、今や仕事としての単価は非常に低いし、競争も激しい時代です。そんな中で、バイトしたり仕事をしたりして日銭も稼がねばいけません。そちらに時間をとられすぎると、肝心の芸の方が磨けません。厳しいです。
ですので、8割の生徒には「勉強しとけ、お前は大したことないから」というのが本音です。ある分野に才能がある子は、もうはっきり言って小さい時からわかります。ほとんどの子はそうでないのですから、勉強しといたほうが良いです。物事の達成力もつきます。
大学など何度受け直してもいいのですから、家庭が許すなら何度でも受け直せば良いです。逆に浪人が評価される時代も来るでしょう。ただ、MARCH以上はきついよ、浪人は出世が遅れる面もある、とだけ言っておきます。
たくさん読書すると、いろいろなことが分かります。意外な分野の意外な本が、自分の人生を変えてくれることもあります。自分の中である程度の強制感をもって読書をするのも、10年後には思わぬ未来を作ってくれるかもしれませんし、おススメです。
ま、まずは年間50冊くらいは読んで欲しいですね。30読めば東大いける、と僕は公言しています。
いつも読んでくださってありがとうございます
夏のスーパーコンサル2017今年も始めました。究極の受験セカンドオピニオンを体験してみませんか。ご希望の方はメールをくださいね。
お問い合わせいただいたメールに返信はできていますでしょうか? 迷惑メールとして処理されてしまって届いていないということがたまにあります。僕はどんな内容でも、1週間の間に必ず返信は行いますので、1週間経ってもこない方はお手数ですがもう一度しっかりタイトルなどもいれて送っていただければと思います。問題集に載っているアドレスの方にだしていただいても構いません。
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教え子の医学部留学生がブログをはじめました。医学部にご興味のある方はどうぞご覧になってください。医学部生のきつさや海外生活なんかの赤裸々なところがわかるかもですよ、むふふ。
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