図書館にいるある人がいる。

その人は、ねっとりと絡んでくることがあり、

ときどき私を悩ませる。

できるだけその人とは距離を置くように

しているのだが、その人の部屋と席が

図書館にあるため、どうしてもその人を

訪ねてくる人たちと関わることになる。

 

 

しかも、その人はしょっちゅう席を

外している。そのため、その人を

訪ねてきた人から

「どこにいるか知っていますか?」と

私が聞かれることになる。

でも、ほとんどの場合、その人が

どこにいるのか私にも分からない。

そうすると、訪ねてきた人から

言づけを預かったり、急ぎの用件なら

本人にメッセージを送ったりすることになる。

 

 

図書館のカウンターが忙しいときには、

こうした対応のせいで余計な仕事が増えてしまう。

私はその人の秘書ではない。でも、同じ図書館で

働いているというだけで、まるで秘書のような

役割をする羽目になってしまう。

そのうえ、その人は「I'm trying to help」が口癖で、

よかれと思って余計なことをしてくれることがある。

その結果、かえって私の仕事が増え、

最終的には私がイライラする。

 

 

ある日、Scienceの先生がその人を訪ねてきた。

「どこにいるか分かりません」と伝えると、

先生は「しばらく待ちます」と言った。

急ぎの用事のようだったので、

私はその人にメッセージを送った。

すると、その人から私のスマートフォンに

電話がかかってきた。

でも、そのとき私はカウンターで

生徒の対応をしていたので、

電話に出ることができなかった。

 

 

そのあと、その人からメッセージが来た。

「ランチで外に出ているから、直接僕の

電話にかけるように先生に言って……」

え……。

もう先生、あきらめて帰っちゃったし。

「外に行くんだったら、それを先に言ってよ……」

と思った。

いつもふらっと消えて、どこにいるのか分からない。

なのに、その人を訪ねてきた人への対応は、

なぜか私の仕事になってしまう。

 

 

そして、1時間後。

その人が戻ってきた。

そして何事もなかったかのように、

お昼ご飯を電子レンジでチンしていた。

え……?

お昼を食べに外に出てたんじゃないの???

思わずそう思った。

その日は、図書館の先生から

「学校のランチタイムには図書館を閉めるように」

と言われていた。

そのため、生徒たちを図書館から出して、

図書館を閉めた。

 

 

そこへDutyの先生がやってきたので、

「今日は図書館を閉めるように

言われていたので、閉めました」

と伝えると、

「私はここに残っていられるから、

開けてもいいよ。あなた次第だけど」

と言われた。

私は「では、閉めたままで……」

と言おうとした。

 

 

すると、その人が先に、

「Keep closed.」

と先生に言った。

……いやいや。

あなた、さっきまでお昼を食べに

外に出てたんじゃないの?

心の中で、

「お昼に外出して戻ってきて、

またランチを食べてるじゃん! 

おまえが言うなーーー!!!」

と叫ぶ私。

ああ……。

私には関係ない。

本当に、私には関係ないのに……。

なぜか仕事だけが増えていく。

私はあなたの秘書じゃないんですけどーーー!!!

……と、心の中で今日も叫ぶのであった。