図書館で働く先輩から、日曜の午前中にメッセージが届いた。

“Hi Junko
I'm wondering if you could do tomorrow for me.
I have wildlife in care and have to do 3 hourly feeds 

just for the day. I won't tell the staff that though. 

I can just be unwell.”

 

 

「明日、代わりに入れる?
保護している野生動物がいて、3時間ごとに

餌をあげないといけないの。

でもスタッフには具合が悪いと言って

休むつもり。」

動物の保護活動をしている人なので、

その理由自体はもちろん理解できる。

むしろ緊急性は高い。

 

 

ただ、最後の一文で少しだけ思考が止まった。

――それは“病欠”という扱いでいいのだろうか。

オーストラリアでは、1日だけの欠勤であれば

病欠扱いとなり給与も支払われる。

診断書が必要になるのは通常2日目以降だ。

つまり、1日だけなら電話一本で済んでしまう。

そして今回、その“運用ルールの隙間”を

私はかなり正直に知ってしまった形になる。

 

 

先輩はアニマルレスキューの

ボランティアもしている。

動物のお世話は本来そちらの

大切な活動の一部だ。

だからこそ余計に、制度上は病欠として

処理されるその一日と、

実際にやっている内容との間に、

ほんの少しだけ違和感が残る。

 

 

ありがたいことに、月曜日に代わりに

働けばその分の給料は入る。

ありがたい。たしかにありがたい。

 

 

それでも時々、「私はいま何の代打を

しているのだろう」

と考えてしまう瞬間がある。

病欠の代打なのか、シフト調整の穴埋めなのか、

それとも人間関係のクッション役なのか。

 

 

そしてこの先輩、70代。

何度も「そろそろ辞める」と言いながら、

しばらくすると「やっぱりもう少し働く」

と戻ってくる。その繰り返しで、私は密かに

『辞める辞める詐欺』と呼んでいる。

もちろん本人には言わない。

 

 

木・金はパーマネント、

他の曜日は契約やカジュアル、
そして時々その間を埋める形で働く私。

気づけば、なかなか柔らかく、
そしてなかなか流動的なチームになっている。

 

 

若いAちゃんの件に加えて、

70代先輩の“自由なシフト感覚”。

図書館の静けさとは裏腹に、

私の心中だけは今日も少しだけにぎやかだ。