日本の先生たちが聞いたら、きっと驚く話である。
オーストラリアのハイスクールの先生たちは、
学期中でも普通に休暇を取る。
年間で約12週間もの長期休暇が
あるにもかかわらず、である。
春休み、夏休み、秋休み、冬休みの間は、
日本のような登校日もほとんどなく、
先生たちもしっかり休む。
それなのに学期中にも、旅行や家族の予定など
さまざまな理由で休暇を取る。
しかも、その間の仕事はどうなるのかというと、
基本的には他の先生たちが引き継ぐ。
日本で働いていた頃の感覚だと、
「この仕事が終わってから休もう」
「せめて区切りがついてからにしよう」
となりそうだが、こちらでは
「休暇は休暇」
である。
どんなに大切な仕事があっても、
まずは休暇の予定が優先される。
最初はかなり驚いた。
今年のはじめには、
なんと校長先生が約6週間も不在だった。
理由は家族とのブラジル旅行。
年度のスタートである。
私の中では、
「今ですか!?」
という言葉が頭の中を駆け巡った。
もちろん、その間は別の地域から
臨時の校長先生が派遣されてきた。
臨時とは思えないほど見事に
学校を運営しておられたので、
結果的には何の問題もなかった。
それでも、新年度が始まったばかりの時期に
堂々と6週間の休暇を取る校長先生を見ると、
「働くために休むのではなく、休むために働く」
という価値観の違いを感じずにはいられない。
今でも驚くが、これもオーストラリアらしさの
一つなのだろう。
家族の話




