この冬、何度かヒヤッとする体験をした。

夜になると突然、家中の電気が消える。

停電?ブレーカーが落ちた?

ところが、どちらでもない。

ブレーカーは落ちていないし、

近所の家の灯りも普通についている。

消えるのは、なぜかうちだけ。

 

 

しかも数分後には何事もなかったかのように

復旧する。そして、また消える。

なんとも気味が悪い。

一度、電力会社に電話をして

見てもらうことにした。

夜だったにもかかわらず、若くて爽やかな

電気技師さんがすぐに来てくれた。

 

 

先輩らしき人と二人で、屋根に登ったり、

家の前の電線を調べたり。

2時間近くかけて、かなり頑張ってくれた。

しかし――異常なし。

翌日も様子を見に来てくれたが、

やはり原因は分からない。

 

 

主人の見立てでは、

接続部分には問題がなさそうなので、

古くなったセーフティーボックス(分電盤)が

怪しいらしい。

家中の配線を全部調べるとなると

大仕事になるため、

まずはセーフティーボックスを交換して

様子を見ることになった。

 

 

今年は暖冬なのでまだ助かっている。

でも、これが本格的な冬だったらと思うと

笑えない。

停電すると、お湯が出ない。シャワーは冷水。

電気ヒーターも使えない。

うちは暖炉があるので暖を取ることはできるが、

コンロも使えなくなるので、

携帯用ガスコンロの出番だ。

 

 

もちろん、キャンドルの灯りの中で。

なんだか開拓時代に逆戻りした気分である。

いや、ロマンチックなんて言っている

場合ではない。

寒いし不便だし、何より原因不明なのが怖い。

どうかセーフティーボックス交換で

解決してほしい。

真冬のオーストラリアの田舎で、電気だけは

本当に機嫌を損ねないでほしいのである。