昨日日経新聞に

 

 

こんな記事が出て、今日はSTOP高になっています。

 

よくよく調べてみると6/2にも

このような記事が出ていました。

 

静電チャックが何に使われて、TOTOの技術が何が凄いのか調べてみました。

 

シリコンプロセスのRIE(Reactive Ion Etching)のウエハ固定に使われているようです。

元半導体プロセスエンジニアだった頃(約40年前)に私が実際に使っていたRIEはグラファイトシート(グラファイトのトレイ)にウエハを載せてチャンバーに入れて、真空に引いたのちにCF4やSF6等の反応ガスを流してチャンバー上下の電極に電圧をかけてプラズマ状態を作り出して、SiO2等の絶縁膜を削っていました。

グラファイトシートの下は削る均一性を保つために水冷の温度コントロールをしていました。当時の線幅はせいぜい100nm程度だったので、現在の2nm(次世代はそれ以下)で絶縁膜を削るにはRIEの設備の進化が必須だったようです。

 

①ウエハの固定と精度(傾き、平坦性等)

グラファイトシートからSiC、アルミナ、窒化アルミ等の材料の変更

固定は静電気

TOTO以外にも京セラや日本特殊陶業等も参入

②緻密な温度コントロール

熱伝導の点ではSiC>窒化アルミ>アルミナの順だが、コストは真逆

SiCは半導体なので完全に絶縁できない欠点あり

現在は水冷+シリコンウエハ下にヘリウムガスを流し込んで温度コントロール

TOTOはイットリアADコートと言う技術でアルミナにコーティングし、温度コントロール等の諸課題を克服。

更に次の世代のRIE(超低温エッチング)にも対応できるようです。

イットリアADコートはRIE装置の防着版にも使用されているそうです。

 

ADコートの技術は産総研が開発し、TOTOが製品化、特許も多数持って他社の追従を許さないようです。

 

(2026年3月期決算説明資料より)

 

 

現在の静電チャックのシェアは

アメリカのラムリサーチ 約20%

TOTO 約17%

日本の企業はラムリサーチ以外のシェアをほぼ独占状態。

 

今後、超低温エッチングが主流になるとTOTOのシェアが拡大するとの思惑があります。

 

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ここ数週間、ガラス・土石セクタの株価が上がってきているのは知っていましたが、このような背景があったのですね。

ナフサ不足の時に注目されたTOTOだったので業績を調べておけば良かったですね。

既にTOTOの営業利益の半分はこの半導体事業が占めている模様。シェアが本格的に上がってくるのは未だ2年くらい先なので、相場全体が暴落した際の購入銘柄候補にしておきます。