
ずっとダルメシアンを飼ってました。
ダルメシアンの「シルバ」は、血液の病気で死んでしまいました。異変に気付いてからすぐに病院にいったのですが、すでに手遅れ。
何も治療ができないまま、わずか3週間で死んでしまったのです。
最後の1週間は立つこともできず、虚ろな目でこっちを見てるだけでした。
ガリガリにやせて、飲まず食わずの愛犬に何もしてあげられない、なんとも苦しい毎日でした。
ある朝のことです。ドアの音がかチャットなりました。
時間もはっきり覚えています。朝5時半でした。
当時、僕がまだコンサルタントの収入だけで食べていけず、他でもアルバイトをしていて、目覚ましの時間がいつも5時半だったのです。
まだ寝起きでぼーっとしていたため、気のせいかと思ったのですが、確かにカチッカチッと聞いたことがある音がするのです。
それはフローリングを歩くシルバの爪の音でした。
僕は一気に目が覚めました。
シルバが歩く姿を見るのが嬉しくて、ただただ見ていたのを覚えています。
多分距離にすると3メールとか4メートルか、それくらいだと思います。
ゆっくりゆっくり僕の方に歩いてきました。
そして、僕の手の届くところまできて、こっちをじっとみています。
「お〜歩いてこれたのか〜!!」と頭を撫でようとしたその時、シルバの足はガクガク震え始めました。
生まれたばかりの、馬やヤギのような感じです。
それでも、一生懸命立とうとするのですが、もう限界です。
それでも、シルバは僕の方をずっと見ています。
シルバは、僕の布団に入ってきたいのか、ガクガクした足で、どんどん近づいてきます。
そして
急に呼吸が荒くなり、そのまま目を閉じて倒れてしまいました。
これがシルバの最後でした。
最後の最後まで、ずっと僕の目をみていた。
撫でて欲しかったのか、褒めて欲しかったのか、また一緒に寝たかったのか、
公園で遊んだり、悪さをしてきつく叱ったり、一気にいろんなことを思い出しました。
もう歩くことができないはずなのに、最後の力を振り絞って、僕のところに来てきてくれた奇跡。
これが、1回目の奇跡です。

実は、この写真はシルバではなく、マーヤと言います。
こいつにもらった奇跡もすごかった。
つづく