「職場に感情を持ち込むな」という
上司の呪縛から解かれて、
感情に意識を向けるために
小説を読むようになりました。
そんな「感じる読書」で
出会った本を紹介していきます。

「長崎ぶらぶら節」なかにし礼著 新潮文庫
映画「国宝」を見に行きました。
原作でも、音曲や踊りの描写に惹かれていたのですが、
映画でも最初の宴会の場面で「長崎ぶらぶら節」を
聴くことが出来て、期待通りの満足を感じました。
映画がきっかけで再読した本です。
直木賞受賞作であり、ドラマ化も映画化もされた名作ですが、
当時「仕事が趣味」だった私は、どれも読みも見もせず、
でした。
後に、落語にはまり、そのつながりで三味線を始め、
ある時習ったのが「長崎ぶらぶら節」。
曲の成り立ちに興味を持ち、この本を読んだのでした。
明治から昭和初期の長崎の花街丸山が舞台です。
芸者愛八姐さんの「ぶらぶら節」との出会いの
物語です。
著者のなかにし礼氏は、昭和歌謡曲の作詞家として、
一世を風靡した方ですが、
その溢れる才能を小説でも充分に味わうことができます。