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怪盗ルパンは、無言で床に“それ”を置いた。
白と黒。
丸い耳。
虚無の目。
──パンダである。
「……ついに完成したか。」
低く、悪役みたいな声だった。
新発明:パンダムロボ零式(ゼロ)
茶元がスーツの袖を直しながら言った。
「外見はただのぬいぐるみ。だが中身は──
最先端の泥棒用AIと全自動逃走装置だ」
たま緒が宝石のグラスを傾ける。
「かわいいわね。踏んでもいい?」
「踏むな」
機能一覧
• 🐾 静音歩行モード(ぬいぐるみが勝手に歩く)
• 🐾 監視カメラ妨害用「可愛すぎる視線」
• 🐾 近づく者を無力化する“笹投げ”
• 🐾 捕まりそうになると死んだフリ
• 🐾 抱きしめられると自己満足で停止
茶元が胸を張る。
「最大の特徴は──
人間の理性を破壊する可愛さ」
ルパン「最強の武器だ。」
スイッチを押した。
パンダは立ち上がり、
てちてち歩いた。
……かわいい。
非常にかわいい。
たま緒が無言で抱き上げた。
「ちょっと待て」
すりすり。
もふもふ。
頬ずり。
「……無理。返さない」
想定外の不具合
突然、パンダが停止した。
茶元が青ざめる。
「おかしい……なぜだ……」
表示ランプが点滅する。
【幸福度:MAX】
【任務意欲:0%】
真実
茶元(震え声)
「……抱きしめられると
満足して仕事を放棄する仕様だった」
ルパン
「致命的すぎる」
たま緒
「もうこれは私のよ」
さらに最悪の事態。
突然、パンダが鳴いた。
「キュウ……♡」
全員、沈黙。
茶元
「なぜハートを付けた」
ルパン
「誰得?」
たま緒
「天才」
🐼 結果
❌ 盗みに使えない
❌ 逃走にも使えない
⭕ 永久に抱かれる
現在の用途
ルパン一家アジトの入口に置かれている。
理由:
侵入者が必ず抱きしめてしまい
そのまま帰らなくなるため
ルパンは静かに言った。
「……史上最強の防犯装置だ」
茶元
「開発目的は真逆だったがな」
たま緒
(すでに昼寝中)
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