くろすけ君、誇らしげ。
「村のトップにふさわしい椅子です!」
しかし、村長。
「‥‥降ろせ。」
くろすけ君、慌ててボタンを押す。
だが。
ボタンが多すぎる。
くろすけくん焦る。
「あれ!?これだったかな‥」
ポチッ!
ブルブルブル!!
マッサージ機能起動。
村長、揺れる。
ぷるぷるしてる。
威厳が崩壊している。
テツオ(遠くから)。
腕組み。
一言。
「……地震か。」
村人、ざわつく。
子供。
「村長が震えてる!!」
くろすけ君、パニック。
「ま、待ってください今止めます!!」
さらに押す。
リクライニング最大。
ほぼ寝る。
村長、天を仰ぐ。
悟りの角度。
メルタン住職、小声。
「完成してますね……」
5分後。
ようやく救出。
村長、正座に戻る。
呼吸、整える。
そして。
くろすけ君を見る。
長い沈黙。
怖い。
超怖い。
村長、言う。
「……若者よ。」
くろすけ君、震える。
「は、はい。」
村長。
「椅子はな。」
間。
「寝るためにあるのではない。」
さらに間。
「いつでも立てる高さにあるのだ。」
深いようでよく分からない。
その後。
例の椅子はどうなったか。
縁側の端に置かれ――
ジャンジャン和尚の昼寝専用になった。
秒で用途変わった。
くろすけ君、遠くを見る。
「改革って……難しい……」
トラ住職、うなずく。
「村長を動かすのは、山を動かすより難しい。」
テツオ。
腕組み。
「山は動かん。」
🐾猫ポスト的一言
動かない者には、理由がある。
だいたい“楽だから”だ。
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