春の昼。
村長室。
チビ子村長――
座っている。
いや。
根を張っている。
動かない。
瞬きすら少ない。
もはや家具。
いや、建築物。
そこへ。
初登場。
黒猫。
くろすけ君。
目がキラキラしている。
危険なタイプだ。
くろすけ君、驚愕。
「村長……その椅子、硬くないですか?」
村長。
「40年、これだ。」
重い。
歴史が重い。
くろすけ君、震える。
「改革します。」
翌日。
ドン!!!
村長室に運び込まれる。
超・高級リクライニングチェア。
無駄にデカい。
横にカップホルダー。
背中にクッション。
なぜかUSB付き。
村長、見る。
長い沈黙。
5秒。
10秒。
20秒。
くろすけ君、汗。
村長、ひと言。
「……乗る。」
乗るんかい。
座る。
沈む。
包まれる。
村長。
「……おぉ。」
言った。
今「おぉ」って言った。
くろすけ君、興奮。
「どうですか!?未来ですよ!!」
その瞬間。
村長、レバーを触る。
ウィーーーーン……
倒れる。
倒れる。
まだ倒れる。
倒れすぎ。
ほぼ仰向け。
空を見る村長。
通りかかったジャンジャン和尚。
止まる。
「……搬送中ですか?」
違う。
さらに。
フットレスト、発動。
ガコン!!
足、上がる。
完全に王。
村長、ぽつり。
「立てん。」
そこへ。
トラ住職。
状況を見る。
沈黙。
そして。
「……玉座ですね。」
つづく。
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