たま緒メルタン住職に丸め込まれる① | 猫ポスト

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コーギー、猫との暮らし。昨年はベンガル猫をお迎えし、ダックスと銀次郎を看取りました。

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夜――

ニャン寺。


月、明るい。

風、静か。

塀の上。


しなやかな影。

怪盗・たま緒。

低くつぶやく。

「……今日は私の番ね。」


目的:寺にあるという“伝説の鈴”。

(※値打ち不明だが高そう)


着地。

無音。

完璧。

――のはずだった。


「おお、新しい警備員かの?」



振り向く。

そこにいたのは――

チビ子村長。


たま緒、0.3秒で判断。

(怪盗 → 警備員に職業変更)


腕組み。

直立。

無言。

テツオの完全コピー。



村長、感動。

「素晴らしい姿勢じゃ!!」


たま緒(心の声)

(いける。)


そこへ。

本物。


腕組み。

直立。

無言。

テツオ。

並ぶ。



完全に同じポーズの猫、二体。

村長、さらに感動。


「シンメトリー!!」


たま緒(心の声)

(シンメトリーって何!?)


沈黙。

テツオ、ちらりと見る。


3秒。

そして――

小さく、うなずく。


たま緒(心の声)

(合格!?)


なぜか通った。


そのとき。

足音。


コツ…コツ…


現れる影。

メルタン住職。

にこやか。



全部わかっている顔。

「新しい方ですね。」


たま緒。

「……はい。」


即答してしまう。

しまった。


メルタン住職、やさしく微笑む。

「では、ちょうど良かったです。」


嫌な予感。

「明朝、托鉢があります。」


たま緒。

「……は?」


メルタン住職。

「人手が足りなくて。」


断ろうとする。

だが。

テツオ、無言で見る。

圧。


村長、うなずく。

「若いのに感心じゃ!」


逃げ場、ゼロ。


たま緒。

「……少しだけなら。」



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