村長、悟る(ただし3分だけ) | 猫ポスト

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コーギー、猫との暮らし。昨年はベンガル猫をお迎えし、ダックスと銀次郎を看取りました。

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春の朝。

ニャン寺の本堂。


チビ子村長は、正座していた。

珍しく、背筋が伸びている。



ジャンジャン和尚、目を丸くする。

「村長……今日、どうしたんですか?」


チビ子村長、ゆっくり目を開ける。

「昨夜、本を読んだのだよ。」


「本!?」


「タイトルは――

“一日で悟れる人の習慣”」


ジャンジャン、拍手。

「すごいです!!もう悟りました!?」


チビ子村長、遠くを見る。

「うむ。

まず、“衝動で動かない”と書いてあった。」


その瞬間――


外から声。

「焼きたて団子でーす!!」


チビ子村長、消える。

ジャンジャン、振り向く。

日除がまだ揺れている。




3秒後。

村長、団子を両手に戻ってくる。

「……これは例外だ。」


ジャンジャン、真顔。

「悟り、早すぎません?」


村長、団子を一本差し出す。



「ジャンジャン君。

悟りとはね――」


もぐもぐ。


「空腹では考えられないということだよ。」


ジャンジャン、感動。

「もぐもぐ‥深い……!!」



そこへ通りかかるトラ住職。

一言。

「それは悟りではなく、ただの本能です。」


静寂。


チビ子村長、うなずく。

「本能もまた、尊い。」


ジャンジャン、全力でうなずく。



この話の“ちょっとためになる所”


人は完璧にはなれない。

でも、自分の弱さを笑える人は強い。


ニャン寺の朝は、今日も平和だった。


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