春の夕方。
ニャン寺の池。
水面は、鏡のように静か。
その中央――
コリちゃん、停止。
動かない。
呼吸すら、思想に変えているかのよう。
そこへ。
ズシ…
ズシ…
寺の用心棒(自称)、テツオ登場。
腕組み。
無言。
存在だけで空気密度が上がる。
池の前に立つ。
動かない。
五分経過。
誰も何も言わない。
風だけが、
「この状況、どうするの?」
とでも言いたげに通り過ぎる。
ジャンジャン和尚(遠くから小声)
「住職ーーー!!
あれ、戦ってますかーーー?」
トラ住職、即答。
「いいえ。
思想がぶつかっています。」
さらに三分。
ついに――
コリちゃん、口を開く。
「圧とは、
言葉を使わぬ問いである。」
テツオ、微動だにせず。
沈黙。
そして、ぽつり。
「……警備しやすい。」
その瞬間。
ジャンジャン和尚、爆笑。
「会話、成立してるーーー!!」
その日から。
池の前は、寺で一番静かな場所になった。
理由:
✔ コリちゃんがいる
✔ テツオもいる
誰も近寄らない。
圧が強すぎて。
猫ポスト的まとめ
静かな者が二人そろうと、
それはもう“環境”である。
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