トラ住職
「それは“学び”が先で“欲”が前に出たからです」
メルタン住職
(静かに)
「今のは“朝三暮四”ではなく」
ジャンジャン和尚
「ではなく?」
メルタン住職
「朝ゼロ、暮らし反省ですね」
ジャンジャン和尚
「ひどい!!」
そのとき。
床に落ちていた石を、メルタン住職がそっと差し出す。
石、ひとつ。
メルタン住職
「これ、今日の“理解分”です」
ジャンジャン和尚
(しょんぼり)
「……小さい」
トラ住職
「ですが」
微笑む。
「それが増えるかどうかは、明日のあなた次第です」
ジャンジャン和尚
(石を見つめて)
「……じゃあ明日は、朝にください!」
トラ住職
「……」
木魚。
ゴーン。
数は同じでも、心の受け取り方は違う。
なおこの後、
ジャンジャン和尚は
夜にこっそり数え直して
さらに混乱した。
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