〜返事がない。ただの圧である〜
朝の本堂。
🐱 メルタン住職、正座。
その後に――
🐱 テツオ。
(腕組み・無言・存在)
メルタン住職、にこやかに。
「テツオさん、
今日は寒いですね〜」
テツオ、無言
……。
メルタン住職、うなずく。
「ですよね!」
テツオ、無言。
メルタン住職、続ける。
「こういう日は、
心も引き締まりますよね!」
メルタン住職、またうなずく。
「わかります!!」
テツオ、
一切、動かない。
メルタン住職、少し焦る。
「えっと……
今の、相づち的なやつ……
いただけてます?」
沈黙。
メルタン住職、なぜか謝る。
「すみません! 話、振りすぎました!?」
テツオ、無言。
メルタン住職、方向転換。
「じゃあ…… 最近どうですか?」
……。
メルタン住職、即フォロー。
「いや、無理に答えなくていいです!! 聞いただけなので!!」
テツオ、 腕組みの角度、1ミリ変化。
メルタン住職、限界。
「……えっ、
これ……
私、怒られてます?」
沈黙。
メルタン住職、完全に暴走。
「すみません!!
説法、ちゃんとします!!
雑談、封印します!!
チュールの話もしません!!」
テツオ、無言。
メルタン住職、正座のまま小さく。
「……何も言われてないのに、
全部、負けた気がします……」
数秒後。
メルタン住職、ハッとする。
「……あれ?」
テツオ、
最初から最後まで、
ただ立っていただけ。
メルタン住職、悟る。
「……これ、
会話じゃなくて……
圧の壁打ちですね!?」
テツオ、
圧の正解。
メルタン住職。
「……煩悩もまた……
尊い……(極小声)」
(完)
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