言葉よりも深く心をつなぐ力のある、

おいしいごはんが登場する

映画や本が好きです。

 

 

野菜や魚、肉などの命をいただき、

食べたものでできている私たち。


お米をとぐ音、

湯気の立つ味噌汁、箸の動き。

 


それは単なる“食の描写”ではなく、

「生きること」そのものを

映している気がします。

 

今回は、

映画『かもめ食堂』

 

『川っぺりムコリッタ』

などで知られる荻上直子監督

 

彼女と名作を支えてきた

フードスタイリスト・飯島奈美さん

 


そして小津安二郎作品に

欠かせない俳優であり

毎日台所に立ち続けた

沢村貞子さんの世界をご紹介します。

 

  生きることは食べること小説・映画『川っぺりムコリッタ』

 

荻上直子監督が書き下ろした

小説『川っぺりムコリッタ』

 


同名映画では、

フードスタイリストの飯島奈美さん

再びタッグを組んでいます。

 

父や愛猫、伯父を相次いで見送り、

「ひとりで生きるってどういうことだろう」

と思っていた私に、
この物語は静かに寄り添ってくれました。

 

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「ムコリッタ」とは

仏教で「少しの時間」を意味する言葉。


監督はそこに“ささやかな幸せの時間”

という想いを重ねています。


そしてその中心にあるのが「食」。

 

北陸の塩辛工場で働く

前科を持つ山田(演・松山ケンイチさん)。

 

 

 

山田が務める工場の塩辛は、

イカスミを混ぜるので黒い。

炊き立てご飯はもちろん、

イカスミパスタにもおいしい。

 

イカの塩辛を作る姿を撮影する際、

監督は

「生きていたものが亡くなって

 そこにあって

 ご飯になってくるのを強調したくて

 目とかヌルっとした感じとか

 そういうのは

 凄く意識して撮りました」

 

と語っています。

 

飯島奈美さんが一番好きなシーンは、

お金がなくて

2日間ほとんど

何も食べられなかった山田が、

初任給で買った

炊きたてのご飯をおいしそうに頬ばる場面。

 

 

ご飯が止まらない

神宗の塩昆布。

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念願の米が

炊き上がる音や匂い、湯気。

 


その一口に、

「生きている実感」が宿るのです。

 

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混ぜて炊くだけ!

おいしく食べごたえがあり

美肌やダイエットに◎

 

 

ウザいけれど憎めない隣人

島田(ムロツヨシさん)との交流も見どころ。

 

ウザさと温もりは紙一重。

 

その先にしか

孤独の抜け道はないんだろうなぁと、
読後にドーナツを食べながら

しみじみしてしまいました🍩

 

爆食いのちおかわり!

 

余談ですが、

健康診断の結果は案の定、

中性脂肪が高かったです…。

 

  野菜嫌いの坊ちゃんへの愛飯島奈美さんの“ネコムライス”

 

次にご紹介したいのが、

飯島奈美さんのレシピ本『シネマ食堂』


映画やドラマに登場する料理を

丁寧に再現した一冊です。

 

 

 

特に印象的なのが、

 

ほしよりこさんの

漫画『きょうの猫村さん』

 

 

に登場する「ネコムライス」。

 

作ってみたら、
冷蔵庫がほぼ空っぽでもできた、

 “救いのごはん”でした。

 

レシピは、

ニンジン・玉ねぎ・ピーマン・しらすに、
隠し味の鰹節を合わせたやさしい味。


卵も肉も使わないのに、

なぜかほっとするおいしさなんです。

 

生きることは食べること

 

それは、

保護猫出身の

老猫との暮らしの中でも感じました。

 

 

食べることが大好きだった彼女は

旅立つ5日前から何も食べなくなり、

3日前には水も飲まなくなりました。

 

やがて訪れたその静かな最後は、

“生きることをまっとうする”

そして

“やってきた死を静かに受容れる”

という潔さそのものでした。

 

働き者の家政婦・猫村さんが、

猫なのにエプロン姿で

一生懸命に掃除や料理をする姿。

 

プロフェッショナルに働く彼女ですが、

思わず猫らしさが出て

爪をといじゃうところも、

 

彼女と重なって思わず笑ってしまいました。

 

再現レシピには、

『かもめ食堂』のシナモンロール、
『クレイマークレイマー』のフレンチトースト、
『たんぽぽ』の炒飯
など、

 

映画好きにはたまらない料理が満載。

 

 

観て、読んで、作って、食べて――

五感で“物語を味わえる”一冊です。

 

  自分が心から喜べるものを知る沢村貞子さん『わたしの献立日記』

 

小津安二郎作品で知られる

俳優・沢村貞子さん。

 

『わたしの献立日記』は、

26年半にわたって続けた

彼女の食卓の記録です。

 

 

こちらの本では

その献立を、飯島奈美さんが再現。

 

 

 

食べることの大切さをわかっていながらも、

日々の料理が面倒で嫌になること、

ありますよね。

 

そんな中でも沢村さんは、

忙しい日々の合間に季節の食材を使い、

手間を惜しまず台所に立ち続けた人。

 

 

レシピは派手ではなく、潔くシンプル。

 

たとえば、ほうれんそうや絹さやを
ピーナッツバター・お酢・醤油で和える一品。


長芋のとろろに出汁と青のり、

塩と醤油少々でいただく料理など、

手軽に一品を増やせる工夫がたくさん。


野菜を切って並べただけのサラダも、
マヨネーズは手づくりというこだわり。

 

季節の食材を無駄なく使い切る知恵、

工夫を凝らして

身の丈にあった暮らしを楽しむ姿勢が、

ページをめくるたびに伝わってきます。

 

そんな料理は気取りがなく、

毎日食べたいおいしさ。


沢村さんは

「いま食べたいものを、ちょうどいいだけ」

作り続けました。

 

“楽をすること”でも

”完璧を目指すこと“でもなく

 

“自分が心から喜べること”

を大切にする生き方。

 

自分の喜びを知って、

手を抜かないことの尊さが

ひしひしと伝わる本を読むと、

 

お腹はぐぅっと心地よい音をたて、

背筋は伸びます。

 

 

創刊当時の『暮しの手帖』が好きな方にも、
ぜひ手に取ってほしい一冊です。

 

  ご飯の時間が生きる力に映画と本から見つけた幸せ

 

荻上直子さん、飯島奈美さん、沢村貞子さん。


三人に共通しているのは、

「食べることは、生きることの要」

という視点でした。

 

 

湯気の立つごはんのように、

毎日の食事が

静かに心をあたためてくれる。

 

 

そんな物語やレシピ本は、
忙しい毎日にこそ手に取りたい

“暮らしの栄養”です。

 

荻上直子さんの映画を観ながら、

飯島奈美さんのレシピを作り、

沢村貞子さんの姿勢を思い出す。

 

今日の食事をあなたのために

少し丁寧に料理する。

 

 


その時間が、

何よりのごちそうになる気がします🍚

 

最後までお読みいただき

とってもありがとうございました🫶

 

《いまここ》でした❤️

 

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ぜひ遊びに来てください☺️

 

※全ての情報は、2025年11月11日執筆時の内容です。