昨夜、NHKスペシャルで養老孟司先生の特集がありました。
「私の往生際 養老孟司が見つめた生と死 」
NHKoneで七日まで見られるようなのでぜひご覧ください。
先生は2年前の春に癌が見つかり、そこから
抗がん剤などで闘病されています。
私は鎌倉に転居する手続きを不動産屋さんでするために
二年前の四月に鎌倉に来た帰り
駅のホームで養老先生を見かけました(というより目の前にいらした)
ホームにあるグリーン券を買う券売機で
私の番が終わり、離れたら次が養老先生だったのです。
え???
そんなことある???
あの大好きな養老先生が?????
そして同じ列車のグリーンに乗るらしい。
列車が来るまでまだ時間があり、
私はしばし、声をかけようかどうしようか悩みました。
さすがのミーハーの私も、先生に声をかけるのは
恐れ多いのと、他に誰も気がつく人もいないらしいこの雰囲気の中
失礼な気がしたからです。
でもこれを逃したら
もうチャンスは二度とないと思い
思い切って声をかけました。
二年前そういう思い出があります。
思えば、ちょうどその頃、先生は
癌が見つかったのですね。
昨日テレビで見た先生は
その時より少しやつれて見えました。
番組中でもおっしゃっていましたが
抗がん剤の影響で髪の毛が抜けて質がかわったようです。
髪の毛が薄くなりもちろん闘病中の様子を
写しているのでヘアセットもちゃんとされていず
老けられたようにみえました。
当たり前ですね。
しかし、この番組の最後の方に
先生の癌はほとんど消えたとのことでした。
すごい、奇跡。
なかなか難しい癌だったそうなのに。
東大で最高峰の治療を受けてらっしゃるでしょうが
それに加えて、先生の気持ちの持ち方や
普段の過ごし方や
また神様がまだ先生に生きて役目を果たすようにと
言っている気がしました。
何せ先生はずっと「生と死」について
考えてこられた方ですから。
これも番組の最後の方におっしゃていました。
「記憶はあてにならない。自分が昔のことをどこかに書いたりしているから
そういうこともあったかと思うが、実は自分は覚えていない」
と。
私も最近それをよく思います。
どこかに書いた日記を読み返す時
その内容を全く覚えていず、びっくりすることがほとんどなのです。
え、そんなことあったのか???
え、誰かにそんなものいただいたの??
そんなことばかり。
だからこそ、書いておいてよかったと思うのですが
私の脳の容量は非常に少ないと感じます。
先生は、(正確に覚えていないので私の言葉ですが)
記憶がないというのは、別の人間になっている。ようなことを
おっしゃいます。過去からの続きの自分ではなく
新しい自分。みたいなことをおっしゃていたと思います。
なるほど。細胞も生まれ変わっているし
そうなのかもしれません。
そして、そう思うと
今の私はちょっと嬉しい気がします。
養老先生については書ききれないので
また改めて書きますね。


