結婚していた時の話
ある日、夫と、夫の実家に行った。
まあ、彼はしょっちゅう帰っていたのだが
私と一緒は時々で。
港区から目黒区なのでとても近い。
母子密着なので私は実は遠慮することが多かった。
それは夜だった。
大きな玄関から家に入ることは全くなく
(大使館公邸のような邸宅だった)
台所の勝手口から入る。
広い広いお台所だ。
普通の家の一軒分くらいある広さだ。
勝手口と言っても普通の家の玄関のようだ。
すると甘い香りが漂っていた。
酸っぱいような甘い香り
柑橘系だ。
「オレンジのケーキが食べたいと思って
それなら自分で作ればいいやと作ってたの」
と義母が言う。
実は、彼女はルコントの「バレンシア」という
オレンジのケーキが大好物で
まだ結婚前私も共にルコントでお食事した時に
お土産に持たされてから
そのケーキが大好物になった。
季節ものなのでその時期にしか売っていない。
残念ながらルコントはもう閉店してなくなった。
ルコントのバレンシア
画像はいただきました
本当に本当に美味しかった!
それと同じようなケーキを
義母が焼いていた。
「食べたいと思って、それなら自分で作ればいいと思って
作ってたの」
私には衝撃的な言葉と現実だったらしく
よくこのシーンを思い出す。
夜にオレンジのケーキを焼く。
ただ、食べたいから。
しかもケーキを焼く材料と道具が揃っている。
それは何気なく私に影響を与えて、
結婚していた時は
よくケーキも焼いたしいろんなものを作った。
一回で終わることがほとんどだったが笑
なぜならば私は甘いものをそんなにたくさん
食べないから。
お菓子を作ると、バターや砂糖がいかにたくさん
入っているか目の当たりにして
余計にそんなに食べなくなるのだ。
しかし、栗原はるみさんのレシピで
スコーンやバナナケーキはよく焼いた。
好きでマイブームだったのだろう。
「食べたければ自分で作ればいい」
そう思って、
他人が作れるものは
自分も作れると
当たり前のことを知った。
ただ、手間がかかったり
道具が揃ってなかったり
材料を買いに行く手間がかかるし
滅多に使わない材料もあるので
買った方が早いし美味しいから
お菓子類は自分で作らないだけだ。
一昨日、オレンジがたくさん載っている
ケーキをいただいて
美味しくて触発されて(しかも素朴)
そういえば冷蔵庫にずっと眠っているりんごがあるので
それで同じようなケーキを焼こうかと
ふと思った。
たぶん、卵、小麦粉とバターがあれば
何かしら作れるだろうと検索したら
あと、ベーキングパウダーがあれば
よかった。
幸い全部家にある。
計ったら、小麦粉が100グラム必要なところ
60グラムしかなかったので
全部10分の6にして作ればいいだけだ。
あとは適当に自分なりに調整して。
作り方をちゃんと見ないまま作り始めた。
りんごも切って混ぜた粉類に入れるだけ。
あとは、予熱したオーブンで焼くだけ。
タネを入れるのは型にクッキングシートを
敷いたものと書いてあったが
量が6割とすくないので
パイレックスの丸いお皿でいいだろうと検討つけたら
量がピッタリだった。
普段使わないのにクッキングシートもある。
ベーキングパウダーも笑
捨てずに持ってきていた。
普段、レンジ機能しか使わないオーブンレンジは
予熱の設定とかどうやるのか忘れているので
取説を出してきて設定して
焼くのを待つこと40分。
途中、焼けすぎになりそうなら
アルミホイルを乗せると書いてあるので
その通りにして、
量が少ないから、焼く時間も短くていいのかなと
適当に終わらせて食べてみたら。。。
もう素晴らしく美味しく焼き上がってた。
自分なりのお砂糖の量と、
勝手に入れたシナモンパウダー(りんごとシナモンは合いますよね)
混ぜるタイミング間違えて(ちゃんと書いてなかった)
りんごをタネに混ぜてから加えたベーキングパウダー。
お菓子作りは、材料を計ることも手順も
きちんとしないといけないのに
「適当」にしたが
上手にできた!
これなら人にお出ししても恥ずかしくない。
恐ろしいことに
ホールケーキの半分を一気に食べてしまった。
入れたお砂糖の量を考えると恐ろしいが
そのくらい美味しかったのだ。
(でも大丈夫、今朝体重を測ったら前日より減っていた)
もう30年以上前の義母の
「オレンジのケーキが食べたくてね。
それなら自分で作ればいいやと作ってるの」
あの一言、本当に心に刻まれてる。
いっときはケーキを焼く道具も
色々持っていたが
何回かの引越しで全て処分してしまった。
また揃えようとは思わないが
パイレックスのお皿で焼けるくらいのものなら
たまには作ってもいいかな。
相変わらず
バターとお砂糖の分量を見ると
恐ろしいと思うが。
お砂糖も入れなすぎは美味しくないので
書いてある通りにはしないが
それなりに使う。
今回はその量がちょうどよかった。
一昨年はいただいたりんごで
アップルパイを作ってみたし
やればできるものです。
実は甘いデザートより
美味しかったイカのグリルや
鯵の前菜を自分で再現したいと思ってる!
香草はディルだと確認したし
(鎌倉農協で多分売ってる)
美味しいものを食べると
自分でも作ってみたいと
たまにだけど触発される。
だからやっぱり時々
外食しないとね。
今回のお店は食器も全部ジノリで。
写真はコロナ禍になった時
暇で初めて焼いたオレンジのケーキ。
全体像を撮るのを忘れた。
次は何を作ろうかな。
ケーキじゃなくても
他人がしていて
自分もやってみようと思ったら
さっとやったらいい。
「さっと」がコツなのかもしれない。
人ができることは
自分でもできるのだ
もちろんできないこともあるが。
私が作ったのはこちらのレシピです
シナモンは勝手に入れました。




