今日は新しい植物を見なかったので原点に立ち返り、わたしが毎日なにをしに斜平山を一周しているのかをお話しします。

この山の周辺でニホンザルを何頭か捕まえ、首輪式の電波発信機をつけてあります。こんな感じです。

そういう説明を省略して「電波を出すサル」という言い方をしたら、「突然変異ですか?」と聞かれたことがあります。自然に生まれてきて電波を出せるサルがいればこちらは便利ですが、これらは米沢市の農林課が中心となって取り組んでいる事業の一環です。

わたしは自家用車にアンテナをつけて、斜平山に向かいます。写真の左端に写っているのがアンテナです。

サルの群れに近づいて電波を捉えると受信機が「ピッ ピッ ピッ」と音を出します。

電波の周波数帯だけではどのサルからの電波なのかわからないので、別の受信機につなぎ直してID番号を調べます。

0604番のニホンザルでした。ちなみにすぐ近くにいた同じ周波数帯のサルですが、こちらは別個体です。

1696番と出ています。

アンテナをハンディータイプの八木アンテナに付け替えて、どの方向からの電波が一番強いかを調べます。

このアンテナの軸の方向の延長線上にニホンザルがいるということがわかります。

これを繰り返していくとニホンザルが日々どんなルートで移動して生活しているかが分かってきます。位置を表す点が増えれば、どんな地形や植生の場所をよく使っているかとか、林や畑をどんな割合で行き来しているのかといった様々なことがわかるはずです。

電波を追って行って直接姿が見られるような機会があれば、さらにたくさんのことがわかるでしょう。

このブログのはじめの方で書きましたが、いま気になっているのが船坂峠周辺にいる群れの子供の数がとても多いように感じていることです。今年の群れの動きには注意が必要に思います。