SFアニメの金字塔!
初めて観た「AKIRA」が凄すぎた…
今さら初見で体感した伝説の衝撃
午前十時の映画祭16
アニメーション映画「AKIRA」
1988年/124分/東宝
監督・原作・脚本:大友克洋
■ 作品概要
漫画家・大友克洋が「ヤングマガジン」で連載した同名コミックを、自ら映画化。
制作期間3年、総製作費10億円という当時としては破格のスケールで制作され、その圧倒的な映像と世界観は、国内外に大きな影響を与えた伝説的作品です
■ 初鑑賞…まさかの“今さら”
この有名な作品『AKIRA』。
私ほくとは、南斗・北斗ではありませんが、なんとなんと……恥ずかしながら今回が初鑑賞だったのです^^;
タイトルはもちろん知っていましたし、すごい作品だという話も耳にしていました。
それなのに、なぜかこれまで鑑賞の機会を逃し続けていたのです。
今思えば、完全に不覚。
しかし──
いやぁ〜やはりすごい作品でしたね。
冒頭から一気に引き込まれる世界観。
「AKIRA」はSFアニメという枠に収まりきらない作品でした。 未来都市のアクションや超能力バトルが中心かと思いきや、その奥には権力、差別、社会不安、暴力といった“現実の問題”がしっかりと息づいています。
1988年に作られた作品なのに、今の社会にも通じるテーマが多く、観ている間ずっと
「これは今の話じゃないか…?」
と考えさせられました。
映像の迫力だけでなく、作品全体に流れるメッセージ性の強さに
「世界で評価されるのも納得だな」
と感じました。
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■ 物語の簡単な流れ
ネオ東京と不良少年たち
1988年、関東で「新型爆弾」が炸裂し第三次世界大戦が勃発。それから31年後の2019年、新首都ネオ東京では、反政府ゲリラと軍隊の衝突が続いていた。不良少年の金田は、仲間たちとバイクで暴走したり抗争に明け暮れる日々を過ごす。

鉄雄の覚醒とアーミーの介入
ある日、鉄雄が謎の少年・タカシ(26号)と接触したことからアーミーに捕まり、能力に目覚める。見知らぬ少年の幻覚に苛まれるようになり、怒りに任せて力を振るうようになっていく。
そんな鉄雄をアーミーの大佐は能力を秘めた実験体として管理下に置こうとする。鉄雄は、アーミーや街を破壊し始め、金田たちは彼を止めようと立ち上がる。
金田とケイ、ゲリラとの戦い
金田は反政府ゲリラの少女・ケイと知り合い、共に鉄雄の暴走を食い止めようとする。鉄雄は暴走の末、アキラの封印を解き、その結果、巨大な光の球体が街を飲み込む。
(ウィキペディア参照)
このあと物語の結末は控えますが、ネオ東京で繰り広げられる少年たちの運命には、驚きの展開が待っています。
興味のある方は、ぜひご自身の目で体感してみてくださいね。
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■ 冒頭から伝説「金田スライド」
とにかく冒頭から圧倒されるかっこよさ炸裂!
有名な「金田スライド」(アキラスライドとも呼ばれるバイクの横滑りシーン)

これは本当にカッコいい。
金田のバイクといい、動きのキレと演出の完成度に一気に引き込まれました。
いまでこそ珍しくはないでしょうが、1988年当時にこれを観ていたら、衝撃は相当なものだったと思います。
のちにさまざまな作品で、オマージュとして使われることになります。
金田スライドをオマージュ

■ 印象に残るセリフとその意味
本作には独特で印象に残るセリフがいくつも登場します。そのなかのひとつ。

*「ピーキー過ぎてお前にゃ無理だよ」
金田が鉄雄に言い放つこの一言。
場面は、閉鎖された高速道路で、金田と鉄雄、仲間たちがバイクを走らせる中の出来事です。鉄雄は少し生意気に金田のバイクを操作しようとしますが、まだコントロールが未熟でうまく操ることができない。
そこで金田が冷静に、でも鋭く一言放ちます。
「ピーキー過ぎてお前にゃ無理だよ」
“ピーキー”=扱いが難しいもの、という意味ですが、ここでは単なるバイクの話ではなく、後に鉄雄の運命を暗示する言葉にもなってくるのです。
力を扱うにはそれに見合う器が必要、まさにこのセリフは、物語の後半でとんでもない進化を遂げ鉄雄の超能力が制御不能に向かう伏線にもなっています。
*どのような制御不能になったかは、物語をご覧くださいね。
■ 圧倒的な世界観と映像
この作品で思い浮かんだ映画作品がありました。
●ひとつめ、
ネオ東京の街並みは、退廃的で荒廃しているものの、どこかリアルさを感じさせます。
この退廃的な近未来の描写や、社会の裏に潜む不穏さは
「ブレードランナー」
の世界じゃないですか、と心の中で叫んでしまいました。
●二つ目として、
劇中には超能力を持つ少年たちが登場します。
そのなかのタカシが、感情が暴走した時に形あるものを破壊するそのシーンを観ていて、特に思い浮かんだのが
「ブリキの太鼓」
のオスカルです。
オスカルは3歳で成長を止め、叫び声ひとつでガラスを割り、周囲の物や人に影響を与える存在。
ここに共通しているのは、抑圧された力が制御不能な形で現実に干渉する恐ろしさです。
たぶん私と同じように、それらの作品を思いうかべてた方は、ほかにもいるのではないでしょうか。
その他もいろいろありますが、話が進まなくなってしまうので割愛します(笑)
■ “予言”と呼ばれる理由
「AKIRA」が語られ続ける理由のひとつが、その“予言性”です。
- 東京オリンピック
- 社会不安
- 科学技術の暴走
- 衛星兵器「SOL」
- 制御不能な超能力者の存在
こうした要素が現代とリンクして見える点は非常に興味深く、作品を観ながら考察する楽しみも生まれます。
■ ほくと的まとめ:
体験必須・AKIRAの衝撃!

●体験する映画
難解でありながら、強烈に心に残る。
現代社会にも通じる内容です。
「AKIRA」は単なる映画ではなく、“体験する映画”で、世界観に没入して初めてその凄さを実感できる作品だと思います。
●映像の迫力とクオリティ
現代の製作技術から見ると、多少古さを感じる部分もありますが、それでも映像の迫力は圧倒的です。
当時としては驚異的なクオリティであり、SFアニメの金字塔と呼ばれるのも納得できます。
●テーマ性:ただのSFではない
「AKIRA」は単なるアクションやSFではなく、権力・科学・社会・人間性の危うさを描いた作品でしょうか。
力を制御できない人間は破滅し、閉塞社会では暴力が表出し、破壊と進化は紙一重。そのテーマ性もすごいものがありました。

●原作と映像化のすごさ
原作の漫画は読んでいませんが、あの世界観を2時間の映像に落とし込んだ制作陣の努力は想像を超えるものです。
原作を読むと、さらに深い部分まで理解できるのかもしれませんね。
●見逃せません!
まだ観ていない方はぜひ一度。
観たことがある方も、時を経て改めて観ると新たな発見があることでしょう。
個人的には
「もっと早く観ればよかった~!」
と素直に思いました。
評価:5点満点中 4.1
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(おまけ)

前述部分にも関係しますが、「AKIRA」には、ファンの間で語られる“都市伝説的な裏設定”もいくつかあります。
- 東日本大震災や原発事故を予言していたという説
- 東京オリンピックやその延期を示唆していたという説
- コロナウイルスを連想させる描写
- 衛星兵器「SOL」に関する未来予測
ここで解説しているとまた長くなってしまいますので、興味ある方はお調べくださいね(笑)













